こんにちは。
シンガポールの出張ピアノ教室 fairy wish creation
講師の 塚越 則子です。
今日は、ピアノの椅子についてのお話です。
ピアノ演奏をする時に絶対になくてはならないもの、それは椅子です。
新品のアコースティックピアノや電子ピアノの購入時には必ず付属品として椅子がセットでついてきますが
中古品を譲り受けた場合などは専用の椅子がついていないこともあるでしょう。
この場合、自宅にある、別の椅子でも代用ができるのでしょうか。
専門家としての答えは
期間限定の短期間であれば可能
しかし、できるだけ早いうちに専用の椅子を用意するのが望ましい
です。なぜなら、椅子にはそれぞれ用途に応じた役割があるからです。
「とりあえず」「座れれば、それでいい」というわけではないのですね。
ピアノは椅子一つで上達に確実に差が出ますが、それ以前に私が保護者の方に気にかけていただきたいこと、それはお子さんの身体に与える影響です。
代用の椅子を使ってムリな姿勢で長時間ピアノ演奏をしていると、腱鞘炎や腰痛、胃下垂等のケガや病気が発症しやすくなります。
特に成長期のお子さんの場合、大人よりも大きな負担がかかります。弾いたことがない方にはイメージしにくいかもしれませんが、実際座って、手を左右に動かしてみるとわかります。実にバランスが取りにくく、指にうまく力が乗らない。。。
特にキャスター付きの学習用の椅子の代用は完全にアウト。グラグラしてしまって、お話になりません。もし使っているとしたら今すぐにでもやめてくださいね。どうかお願いします!
十分使えているし大丈夫でしょ?
そのうち揃えればいいんじゃない?
などと自己判断をして甘く見ていると、後々後悔しますよ。
みなさんは、ピアノの椅子は食卓の椅子などに比べると重いのをご存知ですか?
なぜ、ピアノ椅子は重いのでしょう。
実は、ピアノ演奏が上達するための秘密がここにあるのです。
ピアノの椅子は食卓用の椅子とは違い、座る位置は前方で、体と椅子に座る面積はせいぜい10×20㎝~20×30㎝程度が正しい座り方とされています。
足は床にしっかりとつけて重心を乗せます。まだ床に足が届かないお子さんは必ず足台を使います。(ブラブラはNG)
演奏中は重心が1ヶ所にとどまらず左右に細かく動くので、椅子自体の重量が軽いと、演奏中に椅子が動いてしまったり、ガタつきが出たりと問題が起こります。
重いピアノ椅子は安定しているので、毎日の練習で良い演奏姿勢を保つことができ、しかも長時間の練習時間でも疲れにくいというメリットがあります。
また、ピアノ椅子のクッション部分は薄く、くつろぎ用の椅子としては硬すぎますが、腰が沈まず良い姿勢を保つために適したクッション構造になっています。
いかがでしょう?
自宅での練習用のピアノ椅子は100ドル以下から購入することができます。日本円で約一万円ですね。とはいえピアノ専用椅子を買うほどでは…と思う方もいらっしゃるかもしれません。
このあたりは価値観の違いですので、受け止め方は人それぞれかと思いますが
当ピアノ教室では、子どもたちの健やかな成長を最優先し、体験レッスンのときにピアノの専用椅子がない場合、本格的なレッスン開始までに揃えていただくことをレッスンをお引き受けする条件とさせていただいております。
たとえ専用のピアノ椅子を使っていたとしても…..
他のお教室から当ピアノ教室に転入され、高さや座り方を少し修正しただけで劇的に弾きやすくなった、指が動くようになった、練習に身が入るようになった、というリトルピアニストも珍しくありません。
ただ、一口にピアノ専用椅子と言っても、いろいろな種類があって、どれがいいのか迷いますよね?
当ピアノ教室では、体験レッスンの際、選び方のポイントなどのご相談にも応じています。お気軽にお尋ねください。
どこよりも手厚く、きめ細やかなピアノ指導で、シンガポールの駐在員日本人ご家族との信頼の絆を築いて32年。
頑張ることを楽しむ心を育てる
当ピアノ教室のレッスンは、ワンランク上の心と音楽を学ぶレッスンです。
ピアノを学ぶことを通して、これからの時代を生きるために必要な「人間力」を育てます。
当ピアノ教室は、300人以上の生徒さんたちを育て上げた経験を持つ、シンガポールで一番長い指導歴の日本人のピアノの先生が主宰している出張専門のピアノ教室です。