こんにちは。
シンガポールの出張ピアノ教室
fairy wish creation 講師の
塚越 則子(つかごし のりこ)です。
今日は、11月13日、日曜日に開催された、当ピアノ教室の第26回発表会に寄せられた、保護者の方々のご感想をご紹介するシリーズの8日目です。
当ピアノ教室でピアノを習い始めて5年目の今年、初めて発表会に参加されたSさん(60代女性)が、思いを綴ってくださいました。
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塚越先生、発表会を開催して頂き本当に有難うございました。
そして還暦を過ぎて初めてグランドピアノを弾く機会を頂き、とても幸せでした。
先生に教えていただいたiPad のアプリに譜面を入れて、ウィンクでの譜めくりに挑戦してみました。
前半とても気持ちよく弾いていたのですが、途中ウィンクしていないつもりだったのに譜面が何故か前のページに戻ってしまう、という不思議なことが何度か起こり大いに焦りました。
でも先生のお言葉を思い出して、とにかく
最後のヤマをしっかり決める!
という気持ちで拙いながらも何とか弾き切る事が出来ました。
発表会の準備段階では譜面のアレンジから、人前で演奏する際のコツ等、色々教えて頂き、とても勉強になりました。
連弾も楽しかったですし、孫のような年齢の小さなお子様達もご挨拶から演奏までしっかりこなしていらっしゃるのを拝見して、素晴らしいと思いました。
来年も是非参加させて頂ければ嬉しいです。
弾き語りもありかな(?)と大それた事を考えております。
これからもよろしくお願い致します!
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本番で、予想外のアクシデントに見舞われたSさん。
しかし、それを見事に克服し、自信へと繋げることができたのは、日頃からの心がけが功を奏したのだと思います。
一回一回のレッスンを大切に、一つ一つの音を大切に「ピアノとの時間を丁寧に紡ぐ」といった表現がピッタリのSさんのレッスンです。
今回、このような形で、Sさんご自身から真実が語られなければ、実際に何が起こっていたのかを、私たちは永遠に知る由はなかったことでしょう。
デジタル器機は、とても便利な一方で、いつ、予期せぬトラブルが発生するか予測がつかない危険とも背中合わせのため、慎重な取り扱いが求められます。
しかし、新しいことへの挑戦を前に失敗を恐れるだけでは進歩はなく、その先に待っているのは停滞ではなく退化です。
どんな世界のプロも、現場では2重、3重に準備を重ねて「もしも」に備えるのが常ですが、それでもやはり完璧というものはあり得ず、どんなに慣れていることでも間違いは起こります。
そんな時、最終的に解決の鍵となるのは、最後まであきらめずに問題に真摯に向き合う、人としての誠実さや真心ではないでしょうか。
心の中はパニックでも平静を保ちつつ、落ち着きを取り戻して最後まで演奏するには、「物事を最後までやり抜く精神力と責任感」が求められます。
一つのパフォーマンスとして完成させたい、完成させるぞ、という強い信念がなければできないのはもちろんのこと
2度と取り戻すことができない、一瞬一瞬へのリスペクトも要求されます。なぜならば、音楽は時間の芸術だからです。
通訳のプロフェッショナルとして、国内外で長くご活躍をされているSさん。
お忙しいスケジュールを承知の上で、レッスン5周年を迎えた今年、発表会へのご参加を打診したところ、快いお返事をいただき、とても嬉しかったです。
本番までのレッスンでは、思いがけないエピソードもありました。
イベントにトラブルはつきものですが、ここぞという正念場に「よし、立ち向かうぞ!」と気持ちにスイッチが入るのは、通訳のプロも音楽アーティストも共通なのかもしれません。
そのあたりの、プロフェッショナルの世界の哲学を、いつかゆっくり語り合えたら嬉しいです。
弾き語り……
いいですねー♬
早速アイデアを練りましょう♡
頑張ることを楽しむ心を育てる
当ピアノ教室のレッスンは、新時代にふさわしい、ワンランク上の心と音楽を学ぶレッスンです。
ピアノを学ぶことを通して、これからの時代を生きるために必要な「人間力」を育てます。