こんにちは。
シンガポールの出張ピアノ教室fairy wish creation
講師の塚越 則子(つかごし のりこ)です。
今日は【小学生のランドセルが重たい問題】についての話題です。
ランドセルについては以前にも書きました。私も小学生時代、肩こりに悩まされた1人です。
小学生のランドセル、重過ぎ!問題についてピアノの先生的意見を語ってみました。
当ピアノ教室では、出張レッスン先で小学生のスクールバスが到着するのを待ってレッスンを開始する曜日が週に何回かあるのですが
重たいランドセルやリュックを背負い、足を引きずるようにして重い足取りで猫背で歩いている子どもたちを見て、いつも「どうにかできないのかしら」と歯痒さを感じています。
シンガポールはバス通学なのでラッキーですが、低学年のお子さんのお母さんたちが荷物を持ってあげているのを見ると、ずっしりと重たい様子が、離れたところからもわかるほどです。
そんなこともあって、ランドセル問題についてのニュースはいつも注目しているのですが、先日、小学生の発案で話題となった「さんぽセル」に続き、第2弾が発売されるというニュース記事を見つけました。
鍵付きロッカー「さんぽロック」発売へ。
悟空のきもちTHE LABOは8月19日、宿題に使わない教科書を学校に置いて帰る「置き勉」禁止への対抗策として、学校机を利用した鍵付きロッカー「さんぽロック」の予約を始めました。
同社が4月に発売した「さんぽセル」は、重いランドセルの健康被害対策として反響を呼び大ヒット。現在4カ月待ちの状況です。
さんぽセルが人気を博した一方で、発売時には「楽するな!」などの様々な批判が殺到。しかしクラウドファンディングでは好調に支援が進み、多くの応援もありました。
6月14日には、末松信介文部科学相(当時)が会見で同商品に言及。
さんぽセルが小学生の発案である点に「驚いた」とし
子どもたちからの貴重な問題提起。試行錯誤して、大人たちの協力を得て、こうした一つの解決策を生み出すということは、素晴らしい取り組みだ」
と称賛しました。
末松氏は、「学校への置き勉の指導の徹底」について言及したものの、実際の学校現場では、置き勉は禁止されている実情があります。
そこで子どもたちは、先生たちがいう「置き勉を禁止する理由をなくせばいい!」との発想から、さんぽロックを開発し、このたび製品化の運びとなったのです。
さんぽロックは、ランドセルをキャリー化し小学生の負担を9割程軽くする棒「さんぽセル」の続編として、通学の荷物を軽くする目的で開発された商品です。
SMYLH(スマイル、日光市)が運営する廃校活用の一環で旧野口小学校に集まり、栃木県の小中学生たちと悟空のきもちTHE LABOが共同で、7月末に製品を完成させました。
学校の先生が置き勉を禁止にする理由は3つ。
①いたずらされたらイジメの温床になる
②紛失・盗難のリスクが上がる
③朝の準備ができない人に育つ
そこで、さんぽロックは、これらの問題をクリアする工夫をしました。
①盗難対策やいじめ対策のため南京錠を付け、ハサミなどでいたずらができないよう前面は隙間を埋める構造にしました。
②紛失や盗難については【磁石は縦方向には弱く横方向には強い】という理科の知識を応用し、全体の80%を覆う磁石シートを、引き出し部分下側の金属面に付けています。
教科書など中身が詰まった状態では、大人の力で引っ張っても外れない。一方、中身を抜いて磁石の下側に手を入れ上方向に持ち上げると、小学校低学年でも簡単に外れる仕様にしました。
③朝の準備ができない人に育つという指摘への対応策として、重い教科書を使って準備をせずに、準備カードを作ることによって解決しました。
毎朝、今日の授業で使うものをカードでそろえて持っていくことによって、準備能力を先生に見せられるようにしています。
このほかにも、さんぽロックは、学校の机のサイズに合わせた設計で、小中高と最大12年使用可能な規格にしたり、低価格で抑えるなど(1980円)様々な工夫がなされています。
さんぽロックの名前の由来は
◆教科書を固く守り
◆通学をさんぽにしたい
という意味が込められているといいます。夢のある素敵なネーミングですよね。
小学生たちがランドセルの重さから解放されて、身体の負担が少しでも減り、登下校の足取りが軽くなる日が一日も早くやってきますようにと心から願っています。
頑張ることを楽しむ心を育てる
当ピアノ教室のレッスンは、新時代にふさわしい、ワンランク上の心と音楽を学ぶレッスンです。
ピアノを学ぶことを通して、これからの時代を生きるために必要な「人間力」を育てます。
当ピアノ教室は、シンガポールで最も長い指導歴を持つ日本人のピアノの先生が主宰している出張専門のピアノ教室です。
1992年来星。シンガポールPR(永住権)保有者。