こんにちは。
シンガポールの出張ピアノ教室
fairy wish creation
塚越 則子(つかごし のりこ)です。
1992年来星。シンガポールPR(永住権)保有者。
シンガポールで1番長い指導歴の日本人のピアノの先生です。
シンガポールは日本とはピアノ教室の事情が異なり、講師の自宅でお教室を開講することは法律で認められていません。
当ピアノ教室は、シンガポール政府の定めた法律を遵守した、講師が生徒さんのお宅に出向いてレッスンを行う、出張ピアノ教室です。
Q&Aシリーズ⑩
先生のお宅でのレッスンはありますか?
今日は、当ピアノ教室で、ピアノを始めて4ヶ月が経過した、4歳の女の子のお話です。
「シンガポールあるある」づくし?!
この生徒さんは、8月に、6歳のお兄ちゃんと一緒に、当ピアノ教室にご入会されました。
当ピアノ教室の公式ホームページをご覧になったお母さんから、メールをいただき、体験レッスンを翌日に控えたある日、1人の生徒さんのお母さんからLINEメッセージをいただいて、実はお知り合い同士とわかって、びっくりしてのスタートでした。
6歳のお兄ちゃんが、当ピアノ教室の生徒さんと数年来のお友達で、ご家族で親しい交流がおありなんだそうです。
シンガポールに暮らしていると、意外なところでご縁が繋がって、嬉しい偶然に驚くことがよくありますね。
最近になってわかったのですが、この生徒さんのお母さんとは、ヘアスタイリストさんも一緒でした!
【ピアノの先生オススメ!】こだわりのBGMのシンガポール 日系ヘアサロン。
ママにべったり、何もかもイヤイヤの4歳さん。
この生徒さんは、初めての人に心を許すまでに時間が必要な、とても慎重な性格です。
防衛本能も強いようで、ピアノのレッスンが始まってしばらくは、お母さんにぴったりと身体を密着させて、私からの問いかけには、完全無視、または断固拒否のいずれかの、かたーい反応(笑)
初めてのお稽古ごとですから無理もありません。
ピアノを始めるのと、ちょうど同時期に、グループで実施している他のお稽古ごとの体験レッスンも受講されたそうですが、グループの輪に入ることが上手くできないまま、隅っこで1人、たたずんでいるうちに、レッスンが終了したそうです。
こういうタイプのお子さんは、個人レッスンが向いています。
気遅れすることなく、伸び伸びと、落ち着いて、本来の持ち味を生かしていくことができます。
私は、1992年の来星時から現在までの約30年、シンガポールに住む日本人へのピアノ指導を通して、数100人のお子さんと接してきた経験と、幼児心理学を学んで得た知識から、こんなとき、プロの立場として、どうすればよいか心得ています。
お子さん一人一人の性格や、その時の状況によって、アプローチの仕方は千差万別ですが
全く心配はいりません。
お家の方は、ゆったりと構えていただいて大丈夫です!
私には、数ヶ月先の、成長したお子さんの姿が、はっきりと見えています。
しかし、お母さんは、お子さんの言動に、その都度ハラハラしながら、終始緊張しているご様子でしたので、まずは、お母さんがリラックスしてレッスンに臨むことができるムードを作ることが先決と思い
ピアノレッスンの時間が、母娘の憩いの時間になるような「和みエッセンス」を散りばめていくことにしました。
時には、日本のじいじもLINEビデオでゲスト参加して、場を盛り上げるのに一役買ってくださっています。この間は、じいじお気に入りの昭和歌謡の不朽の名曲、ちあきなおみさんの「喝采」を弾きましたよ。
シンガポールのピアノ教室/千葉のじいじを突撃!二元中継ライブ??
「Xmasプロジェクト2020」きっかけに、一気にピアノレッスンのスタイルが確立されました!
当ピアノ教室では、現在「Xmasプロジェクト2020」を開催中です。
シンガポールのピアノ教室/Xmasプロジェクトが始まりました。
当ピアノ教室の「クリスマスプロジェクト」は、とてもユニークです。
則子先生が、一人一人にクリスマスカードを渡し、そこにサンタさんへのメッセージを書いて、この一年間、生徒さんがピアノをよく頑張ったことをご報告します。
サンタさんに「今年、〇〇ちゃん(〇〇くん)は、ピアノでも頑張っていましたよ、サンタさん、クリスマスの日には〇〇ちゃん(〇〇くん)のところに来てくださいね!」と、則子先生がサンタさんに、生徒さんの「ブレゼンテーション」をする、というわけです。
カードを読んだ生徒さん達の反応は、みんな嬉しさを押し殺すように、一様にニヤニヤ、ニマニマ(笑)
少し前、この生徒さんは、仲良しのお友達からお手紙を手渡しされたことを、嬉しそうに話してくれました。
ひらがなを覚え始めた、この年代のお子さんは、お友達同士で、お手紙のやり取りをすることに、ときめきを覚えるようです。子供たちが友好を温め合う方法は、今も昔も変わらないのですね。
先日のレッスンで、最初に、クリスマスカードを渡したときは、思いのほか喜んでくれて、封筒を撫でながら「きれいなお花!」と、しばらくうっとりするように眺めていました。
お母さんによると、生まれてはじめてもらったクリスマスカードだったのだそうです。
その日のレッスンは、いつもと全く違っていました。やる気みなぎる生徒さんの様子を見て、お母さんもお兄ちゃんも驚きを隠せず、ぴっちりと集中して頑張った30分のレッスンの終了時、お母さんは目を丸くして
拍手してもいいですか?
と一言。
もちろんです!!
お母さんも、お兄ちゃんも、私も、みんな揃って一同、力いっぱい拍手!!!
すごいですね、とても立派です!!!
サンタさん効果もあって、機が熟し、ピアノへの興味の蕾が、ようやく膨らみかけてきました。
ゆっくりゆっくり、一歩ずつでいいよ。
思いがけない反響に戸惑ったのか、ソファの端っこに走っていって、クッションで顔を隠したまま、体を丸くしてうずくまっている、はにかみ屋さん。その小さな胸の中には、確かな自信が芽生えたことでしょう。
一人でよく頑張りました。
サンタさんも、ピアノを頑張っている様子をしっかりと見ていてくれたよね!
一歩ずつ焦らずに。ゆっくりゆっくり。だんだんできるようになっていくよ。
ピアノのお稽古はマラソンです。瞬発力は必要ありません。先を急いだり、誰かと競う必要もありません。
この生徒さんは、4ヶ月かけて、ピアノレッスンでは、一体何をするのか、自分はどうすればいいのか、おぼろげながら、自分なりに理解し始めて、次第に心がほぐれてきたようです。
やる気スイッチが発動される日も、そう遠くないでしょう。
これからも、のんびりと、ピアノの道を一緒に手をつないでお散歩しようね♡