こんにちは。
シンガポールの出張ピアノ教室
fairy wish creation
講師の塚越 則子です。
本日の、このメッセージは、今すぐのこととしてお伝えするものではありません。
けれども、どのお子さまにも、やがてレッスンの一区切りを迎える日がやってきます。
本帰国や進学、新しいチャレンジのためなど、その理由はさまざまですが
レッスンをおさめることは、決して特別なことではなく、お子さまが大きくなっていく中で自然に訪れる、大切な通過点のひとつです。
だからこそ、そのときが来たときに、お子さま、ご家族のみなさまが、前を向いてあたたかく節目を迎えられるように
そして、レッスンを通して育んできた「音楽の力」だけでなく、「心の力」も実感できるように
今のうちに、少しだけ「レッスンをおさめる日」のことを心にとめていただけたらと思い、この文章をお届けします。
シンガポールという土地柄、ピアノレッスンの区切りには、本帰国や他国へのご移動が理由となることが多くあります。
けれども時には、お子さまの新たな挑戦やご家庭のご判断など、別の理由で一区切りを迎えることもあります。
どのような理由であれ、それまで続けてきたレッスンをおさめるとき
私は、その瞬間を大切にしたいと思っています。なぜなら
当ピアノ教室では日々、ピアノレッスンを通して「音楽の力」だけでなく
感じる力、考える力、人と関わる力、つまり
「心の育ち」
も大切にしているからです。
だからこそ、レッスンを一区切りつけるときには、これまでの歩みを振り返りながら、お子さま、ご家族とともに感謝の気持ちをお互い伝え合い、エールを贈りあえるような、そんな、温かい時間を持てたら嬉しく思います。
まず前提として知っておいていただきたいのは
当ピアノ教室では、レッスンを離れること自体を否定的に捉えてはいないということ。
お子さまの成長のステージやご家庭の事情に合わせて、進路が変わるのは自然なこと。
むしろ、目標を持って一区切りをつけることや、自分で選び取る経験は、立派な前進でもあります。
だからこそ、その「締めくくり」には、ぜひ心を込めていただきたい。
お子さまの次の成長へと続く、大切なステップとなるからです。
最近は、連絡の多くが電子メールやLINEメッセージのやり取りで、手軽に済む時代になりました。
これらは便利で気楽な手段ではありますが、レッスンを終えるときまで、親が事務的に、かつ唐突に
文字だけ
で一方的に宣言をし、理解をうながし、完結させてしまうのは、いかがなものでしょう。
そんな話をすると
「ですよね、先生だって傷つきますもんね」
という方がおられるかもしれないのですが…
違うんです!!!!!
わたしが伝えたいのは、我が子が「人との関係の結び方」を学ぶ、貴重な、生きた体験の機会を、保護者の方が奪ってしまっていることに気が付きませんか?
親として、本当にそれでいいのですか?
ということです。
これまで関わってきた先生と、きちんと直接あいさつを交わし
自分の言葉で気持ちを伝える
それはピアノの技術以上に、子どもたちの“人としての成長”にとって大切な“心のレッスン”なのではないか。
そして、その学びを導くのは、保護者の皆さまと指導者の私の姿だと強く思うのです。
おとなが「けじめを大切にする姿」や「礼節」を示すことで、子どもたちは「人とどう関わるか」「終わりをどう迎えるか」といった社会人としての、あるべき姿勢を自然に身につけていきます。
ご挨拶は、かしこまったものでなくていいんです。
テンプレートもなければ、誰にでも当てはまる正解だってありません。
ただ、お互いに誠意を尽くし、ほんの一言、直接言葉を交わすだけで、それまでの時間がやさしく締めくくられ、あたたかな記憶として心に残る。
そのわずかな瞬間が、きっといつかお子さま自身が誰かと関わるとき、自分の言葉で感謝を伝える力となってくれるはずだと私は信じています。
繰り返しますが
レッスンの卒業は、終わりではありません。
それは、ここまでの歩みを胸に刻み、また新しい一歩を踏み出すための節目。
レッスンの卒業が、ただの終わりではなく、
これからの人生へと踏み出す力となるように。
私は、指導者として最後まで責任を持って、お子さまの成長を支え自信と誇りを胸に、一人一人を送り出したいと思っています。
どんな旅立ちであっても、「ここまでの歩みが宝物だった」と、お互いがそう思えるように。
その日のために今日も、一緒に過ごす限りある時間を大切に育んでいきます。
◆追伸◆
Kちゃーん💝
がんばってますか?😃
いつも応援しているよ。
どこよりも手厚く、きめ細やかなピアノ指導で、シンガポール在住日本人ご家族との信頼の絆を築いて34年。
頑張ることを楽しむ心を育てる
当ピアノ教室のレッスンは、ワンランク上の心と音楽を学ぶレッスンです。
ピアノを学ぶことを通して、これからの時代を生きるために必要な「人間力」を育てます。
当ピアノ教室は、300人以上の生徒さんたちを育て上げた経験を持つ、シンガポールで一番長い指導歴の日本人のピアノの先生が主宰している出張専門のピアノ教室です。