こんにちは。
シンガポールの出張ピアノ教室 fairy wish creation
講師の 塚越 則子(つかごし のりこ)です。
この約1ヶ月くらい、毎週金曜日の出張ピアノレッスンを全て終えたあと
オーチャード駅に設置してあるストリートピアノを弾きに行っていましたが、先週をもって、一旦終了する決断をしたことをご報告します。
翌日土曜日は朝8時から出張レッスンがあり、ノンストップで午後まで続くため、出来るだけ急いで帰って諸々の用事を済ませ、少しでも早く身体を休ませて翌日に備えたいのが本音なのですが
私には指導者として、ある目的がありました。
生徒さんたちが
則子先生がいるなら、ストリートピアノを弾きに行ってみようかな
と思ってくれたらいいな
ストリートピアノデビューに二の足を踏んでいる生徒さんたちの気持ちが前向きになるきっかけになればいいな
と思ったのです。
💎ストリートピアノのハードルを低くしたい
💎気軽に参加してもらいたい
というのは、日頃感じていることです。
人前での演奏で実力を発揮するには何よりも場数を踏むことが大切だからです。
私は日頃から、誰かに本気で何かを伝えたかったら、口で言うだけではなく、自分の時間を使い、自分のエネルギーを割き、率先して行動することこそが重要だと思っているので
ためらうことなく毎週金曜日、出張レッスンを終えてすぐにオーチャード駅に通うことにしました。金曜日は7時に最終レッスンが終わり、1週間の中で一番早く向かうことができるからです。
願いを込めるなら熱量も込めないと!というのが則子先生の流儀✨
人前での演奏には、さまざまな学びがあり、それは実際に経験してみたないとわかりません。
ストリートピアノに参加して、それをぜひ生徒さんたちに知ってほしいと思っています。
先週はあいにく雨でしたが、以前から折りに触れ
「金曜日、オーチャードで弾きますよ、よかったらいらしてください」
とお誘いし続けていた、大人ピアノのレッスン生、Oさんが、私がいるならと、ついに意を決して弾きに来てくれて
華々しくストリートピアノデビューを果たしました。
その少し前には、同じく大人ピアノのレッスン生であるYさんも、オーチャードを「下見」したあと、別の場所でストリートピアノデビューを飾り、精神的プレッシャーを見事に跳ね除け、見事に弾き切ったのを、この目でしっかりと見届けました。
嬉しかったですね。
一定の成果を出せたかなと、秘かな自己満足に浸っています。
なので
オーチャードの駅ピアノには、しばらく行かないことに決めました。
なぜなら
リクエストがね、止まらないんですもの😭
自分の弾きたい曲を弾き終わるやいなや、矢継ぎ早に
◆これ知ってる?
◆これ弾ける?
とお声がかかり、それが何曲も続くので….
疲れちゃいました😓
「彼女は本職なんだから」
と諭して、呆れながらリクエストを制止してくれる人もたまにいるのですが、一部の人の要求がエスカレートして、歯止めが効かない状態になってしまいました💦
喜んでくださるのは大変光栄なことなのですけれど…
行き過ぎなのはちょっとね。。。
私は、プレイヤーとしても多くの経験があり
知ってる曲ならば譜面がなくても当然弾けます。
ブライダルの経験などもあるので、その場でキーを歌う人に合わせたり、その場に応じて臨機応変に伴奏をつけることなどもサッとできたりします。
弾くことで身を立ててきた正真正銘のプロですから、それくらいは朝飯前。普通にできていなければお呼びがかかりません。
それなりの歴史があり、経験を積んだからこそ「いま」があるのですが、趣味の延長で「のほほんと」「お気楽に」音楽やってるんでしょ? 「趣味と実益兼ねていいよね」的な認識の人が一定数世の中にはいるのが実情なんですよね。もちろん悪気はないのでしょうけれど…
そんな傾向は日本もシンガポールも、あまり変わらない気がします。
こんな話をすると「お高くとまっている」と嫌味を言ったり「安売りするのは嫌ですもんね」と見当違いのことをしたり顔で言う方がおられるのも知っています。
ちなみに、ここでは詳細を明かせませんが
数年前、シンガポールの、ある政治家のバースデーパーティーが、マレーシアの島で行われたときにピアノ演奏の仕事を依頼されたことがあります。
コテージを貸し切ったプライベートパーティーで、2泊3日の泊まりがけの出張の仕事でした。
全て事前、もしくは当日のリクエストによる構成でしたが、当然きちんとそれなりの報酬をいただきましたよ。
名の通った方ですが丁重な物腰で、とてもよくしていただきました。
一方で、来年の年明けには、シンガポールのある有名人カップルの結婚披露宴があり、親しい人だけのプライベートパーティーで弾く予定があります。
ニュースでも報道され、2人の結婚はシンガポール人の間で現在ちょっとした話題になっています。
彼らは昔からの親しい知り合いなのでお招きを受けているのですが、私から「お祝いとして弾かせてください」と、内々にお願いを申し入れたところです。
話が飛びましたが
ストリートピアノは、気ままに自由に、好きなように、好きな曲を弾きたいですね。なぜなら
私にとっては仕事を離れた「遊び」だから。それも「真剣な遊び」。
最後に
◆ストリートピアノを聴くときのマナー◆
まず一番最初に、最も大切なこと。
たとえどんな状況でも、たとえどんな曲でも、たとえどんな出来栄えでも、演奏を聴いたら演奏者に敬意を示して温かい拍手を送りましょうね。
◉「なんかクラッシックを弾いてください」
といった「お手並み拝見的な態度」は、弾き手に対して失礼ですので控えましょう。リクエストしたいならば、常識をわきまえて、節度を持って接することが大切。断られることだって当然ありますよ。なぜならお相手には「断る権利」があるからです。
「弾けない」ケースもあるでしょうが「弾きたくない」「気乗りしない」場合だってあるでしょう。そこでいちいち理由を探らないのもスマートなマナーです。
理由をいちいち説明する「義務」もありませんからね。
そもそもクラッシックに限って言えば、ストリートピアノで設置されているピアノは、現役を終えた「ご年配のピアノ」で、コンディションに問題があることが多く、正統派クラッシックを弾くのには不向きだと個人的に思います。
実際オーチャードの駅ピアノはダンバーペダルの効きが甘いですしピッチも狂っているため「ちゃんとした曲」を弾くのは状況的にミスマッチ…
そういうことも考慮して、そういう環境を踏まえた上で嗜むのがストリートピアノならではの「お作法」だということも知識として持っておくといいですよ。
◉演奏者の近くに寄りすぎない
ストリートピアノに限らず、ピアノを弾いていると、音域によっては肘がお腹にぶつかってしまうのではないかというほど近くに寄って、距離を縮めてくる人がいますが、私を含め嫌がる演奏者って結構います。
異様にそばに近づいてきて、横にドーンと立たれてしまうと、圧迫感を感じて息苦しく、なんだかとても居心地が悪くて「自分の領域を侵害されているような」気がして、背筋がゾワゾワしてしまうんですよね、この感覚わかりますか?
そばで手元をよく見たいということなのかもしれませんが、それって音楽的に意味があるのでしょうか。演奏者は「曲芸師」ではありませんよ😆
ということで、年明けからは別の場所のストリートピアノに拠点を移して活動を再開したいと思います。
決まったら、こちらでもみなさんにお伝えしますね😃
大人ピアノレッスン生歴8年目のSさんは、すでに日本でもストリートピアノの経験あり。
9月にはオーチャードに続きベイフロント駅構内でも私と、米津玄師の「さよーならまたいつか」を連弾しました😃
どこよりも手厚く、きめ細やかなピアノ指導で、シンガポール在住日本人ご家族との信頼の絆を築いて33年。
頑張ることを楽しむ心を育てる
当ピアノ教室のレッスンは、ワンランク上の心と音楽を学ぶレッスンです。
ピアノを学ぶことを通して、これからの時代を生きるために必要な「人間力」を育てます。
当ピアノ教室は、300人以上の生徒さんたちを育て上げた経験を持つ、シンガポールで一番長い指導歴の日本人のピアノの先生が主宰している出張専門のピアノ教室です。
1992年来星。シンガポールPR(永住権)保有者。
指導方針