こんにちは。
シンガポールの出張ピアノ教室
fairy wish creation 講師の
塚越 則子(つかごし のりこ)です。
当ピアノ教室のレッスンは、どこよりも生徒さんに寄り添うのがポリシーのひとつ。
リトルピアニストたちが一時帰国中も、それぞれの状況に合わせて無理のないペースで、自分の力で自発的にピアノ練習に取り組んだり、ピアノから気持ちが離れないように、様々な課題を出したり提案をしています。
おやすみの間も、当ピアノ教室の生徒さんであることに変わりはないですからね。これも指導の一環と考えて、新しいアイデアを探すのも楽しみのうちだったりします。
とはいえ、おうちの方は大袈裟に構えていただく必要は全くありません。
宿題とまではいかなくても、ピアノに触れることができない時間も、お子さんがピアノの上達のために1人でできることは、実は、音楽以外にもたくさんあるからです。
やる気を引き出し、力を伸ばしてあげることは、指導者の工夫次第でいくらでも可能です。
おうちの方は、一時帰国の限られた時間を存分に楽しみながら、お子さんの気持ちが盛り上がるような環境づくりと応援を、ぜひよろしくお願いします♬
【ストリートピアノデビュー動画あり】一時帰国中の子どものピアノレベル維持に頭を悩ませている方へ。
今日は、一時帰国中のRちゃんから先日届いた【お誕生日マーチ】のフル演奏をお届けします。
その前に、みなさんにお伝えしておきたいことが一つ。
Rちゃんは、この曲を5ヶ月前、昨年の11月に開催した発表会で演奏しました。
すなわち、【お誕生日マーチ】は、Rちゃんにとって、今、練習している宿題ではなく、5ヶ月前に仕上げた、ずっと前にならった曲だということです。
後ほど演奏を聴いていただけばわかると思いますが、5ヶ月経ったあとも、このクオリティの演奏を保つことは決してやさしいことではありません。なぜなら
人は誰でも、時間がたてば、覚えたことを忘れてしまうから。
子どもならなおさらです。覚えるのも早い代わりに、忘れるのも驚くほどあっという間です。
たくさん練習して、やっと弾けるようになった曲も、しばらく弾かないでいると、すぐに、思うように弾けなくなってしまう。残念ながら、これが普通であり、現実です。
だからこそ、当ピアノ教室では、そのままにしないで差をつけたい!
せっかく普段よりも少し難しいレベルの曲に挑戦して、時間をかけて練習し、たくさんの努力を重ね、丁寧に仕上げたのに、発表会の一回きりのお披露目を終えたらお役目御免。
後はだんだん忘れ去られていくだけだなんて、切ないと思いませんか?
私は、Rちゃんの、春の一時帰国の予定を知ってから、現在取り組んでいるテキストの課題と併せて、【お誕生日マーチ】に再びチャレンジすることを《さりげな〜く》←(ここ、大切 !) 薦めてみました。
成長のチャンスだと感じたからです。
忘れちゃったかも…
弾けないかも…
案の定、不安を口にしたRちゃんですが、この反応は想定内。
人は、新しいことに取り掛かる時よりも、忘れたことをもう一度学ぶ時の方が精神的ハードルが確実に上がります。なぜなら、取り組みの過程で
できるつもりだったことができない
という事実に、否が応でも直面しなければならないから。そこで心が折れてしまうのは誰しも一緒。子どもだって、程度の差こそあれショックを受け、プライドを砕かれたような感情を抱くのは同じなのです。
1人で考えるんだと思った?
どうやって練習すればいいか教えてあげるから大丈夫だよ
ゆっくりと諭しながら、自信のないところの譜読みを一緒に何回かやってみたところ、ようやく笑顔が見え始め、自分から「右手を弾いてみる」と言い出しました。ここまでくれば、もう心配いりません。
それからの日々、私たちは、一時帰国での演奏に焦点を当てて、コツコツと練習を積み重ね、忘れたことを一つ一つ思い出しながら、約1ヶ月かけて二人三脚で自信を取り戻してきたのです。
今回の一時帰国では、親戚の方も、一年前よりもずっと難しい大曲を披露するRちゃんの成長を目の当たりにして、さぞかし驚かれたことでしょう。
たくさん褒めてもらったに違いありません。よかったね!
「一度覚えたことが、いったん記憶から薄れかける。そのときに再び覚えると、記憶はシッカリと定着する」
これは脳科学ですでに実証されていることなので「あ、これって聞いたことある!」と思われた方もおられると思います。勉強でも一緒ですよね。
今回、Rちゃんは楽譜を持って帰るのを忘れてしまったとのことですが(楽譜立てにあるのは、別の曲の譜面です) 一生懸命に記憶を手繰り寄せながら、間違えても途中で手を休めることなく、最後まで堂々と弾き切ることができました。まさに
練習は裏切らない
を証明した、生き生きと元気みなぎる演奏です。
【お誕生日マーチ】はRちゃんのレパートリーの一曲の座を見事に射止めました。
次の一時帰国では、ストリートピアノデビューかな?
ひとまわり大きく成長したRちゃんに次のレッスンでお会いするのがとても楽しみです。
手厚くきめ細やかなピアノ指導で、シンガポールの駐在員日本人ご家族との信頼の絆を築いて30年。
頑張ることを楽しむ心を育てる
当ピアノ教室のレッスンは、ワンランク上の心と音楽を学ぶレッスンです。
ピアノを学ぶことを通して、これからの時代を生きるために必要な「人間力」を育てます。
当ピアノ教室は、300人以上の生徒さんたちを育て上げた経験を持つ、シンガポールで一番長い指導歴の日本人のピアノの先生が主宰している出張専門のピアノ教室です。