こんにちは。
シンガポールの出張ピアノ教室
fairy wish creation 講師の
塚越 則子(つかごし のりこ)です。
今日は、当ピアノ教室のリトルピアニストたちのお姉さんグループのメンバーの1人、Kちゃんの、チアダンスでのご活躍の様子を、YouTubeの公開映像とともにご紹介します。
その前に、背景にまつわるエピソードについても少しお話しさせてください。
台湾での遠征を無事に終えて。
この春、日本人中学校へのご入学を控えているKちゃんが、当ピアノ教室で初めてピアノを習い始めてから丸5年になります。
Kちゃんはチアダンスも習っており、熱心に取り組んでいる成果を発揮してメキメキと腕を上げて、先頃、台湾で行われた「海外遠征」でも大成功を収めて、堂々と「凱旋帰国」を済ませたばかり。
今週はいよいよ中学の入学式。この春は、おめでたい出来事が重なりました!
チアダンスは、クラッシックバレエと並び、ピアノと相性の良いお稽古ごとの一つです。
シンガポールでも大人気! ピアノとの相乗効果を生むスポーツ系習い事5つ。
私は、チアダンスのお教室の先生方と直接面識はありませんが
当ピアノ教室には、Kちゃんの他にも共通の生徒さんたちが歴代数名おられるため
違うフィールドとはいえ、子どもたちの成長に携わっている、教育のプロの立場として、先生方に《同士》のような思いを常々感じており
シンガポールに住む、多くの日本人の子どもたちに夢と希望を与えるために日々身体を張って、たゆまぬ努力を重ねておられる姿に尊敬の念を抱いています。
数年前には、こんな”アクシデント”もありました。
リサイタルの日程が当初の予定から変更になり、当ピアノ教室の発表会と日にちが重なってしまったのです。
Kちゃんのお母さんからそのことを伺ったとき、私はショックで頭の中が真っ白になってしまいました。。。
日にちが被らないようにと、時間をかけて一人一人のスケジュールを綿密にヒアリングし、細心の注意を払って「この日ならば大丈夫」と確認してから会場をおさえていたからです。
お時間を確認すると、午前中に本番を終え、終了後に急いで駆けつければ、ピアノの発表会のリハーサルに何とか間に合うことがわかり、今度は安堵のため、その場に倒れそうになってしまったのですが(笑)
このようなことは今後も全くないとは言い切れません。
何事においても、どんなに万全を期しても「絶対」はあり得ないのです。私は後日、Kちゃんの受け持ちの先生に宛てて直筆の手紙をしたため、Kちゃんのお母さんに託しました。
リサイタル本番を終え、お礼のご挨拶もそこそこに、慌ててすぐにその場を離れ、ピアノの発表会へと向かわなければいけない非礼をお詫びしなければと思ったからです。
日にちが被ったのは単純なアクシデントであり、私が悪いわけではありませんので
「なぜ、則子先生が?」
と、不思議に思われる方もおられるかと思いますが、このあたりは業界マナーというか礼儀作法。
もちろん、そのような、業界内の暗黙の常識を平然とスルーしたり、そもそもご存知ない方もおられますが….
私は幼い頃から「一流」と呼ばれる業界の方々と音楽活動を通じてご一緒させていただいたり、交流をさせていただく中で「プロとしての振る舞い」にじかに接し、「あるべき姿」を現場で身につけていく贅沢な環境に恵まれ、「自分もこうありたい」と深く感銘を受けながら育ってきました。
尊敬すべき多くの先輩方から私が学んだプロの流儀を一言で表すならば
人を大切にする人として生きて、常に自分を磨くこと
今回、ピアノの発表会と日にちが重なってしまうことはチアダンスの先生も当然ご存知でいらっしゃるはず。
そうであれば、黙っているのは、プロとして恥ずかしいと感じたのです。
「え? そこまでやるの??」
はい。
一般常識とは若干異なるかも知れませんが、礼節を重んじるのは音楽の世界もダンスの世界も同じです。
今までの長い音楽活動の経験上、やり過ぎるくらいでちょうど良いというのが私の自論。
プロであればあるほど、本番への思い入れは一般の方々の想像をはるかに超える強さがあり、それは舞台に上がる前も、降りた後も続いているのです。
その場、その場に置いて、心からの礼儀を尽くそうと心を砕けば、その心意気は必ず伝わります。
たかが、ごあいさつ
されど、ごあいさつ
より高みを目指し、日々懸命に努力を続けている、かわいい愛弟子たちが、先生から一目置かれる存在であり続け、今後も引き立てていただくための《ひと手間》を、私は決して惜しみたくありません。
そして、その思いは、子どもたちの心にも必ず伝わると信じています。
この春、コロナの収束宣言が発表されたことを受け、シンガポールでは様々なイベントが次々と開催されています。
国をまたいだ交流も、本格的に再開されました。
そんな中、Kちゃんは、先頃台湾で行われたチアダンスの遠征に参加し、チームとして最高の演技で、大成功をおさめました。この経験で得た自信は、Kちゃんの心に一生刻まれることでしょう。
今日は最後に、Kちゃんの所属しているチアダンスのお教室がYouTubeで一般公開している、台湾での遠征の様子を収めた動画を、当公式ブログでもシェアさせていただき、シンガポールを代表して素晴らしいパフォーマンスを披露したKちゃんたちのチームの渾身の演技を、みなさんにもご覧にいれたいと思います。
動画を送っていただいたお母さんからは「どれが娘か、わかりにくいかもしれません」とのお言葉が添えてありましたが、私は視聴してすぐにわかりました!
5年間、成長を間近で見守ってきたのですから、普段とは違ってヘアスタイルをアップでまとめ、華やかなメイクをほどこし、お揃いのユニフォームをまとっていても、他のお子さんとの違いは歴然。KちゃんはやっぱりKちゃんなのです♡
動画を視聴した私が最も心を打たれた瞬間は、一糸乱れぬ演技はもちろんのこと、「はけ」でのKちゃんの振る舞いです。
ステージの登場人物が出番を終えて袖に引っ込む、もしくは、大道具小道具を袖に片付けることを、業界の用語で「はける」といいます。
袖にはける、その姿には、舞台上で繰り広げられていた演技の全てが凝結されています。
どんな気持ちだったのか
充分に自分を出し切れたのか
満足だったのか
ステージの去り際に「何か」が伝わってくることがあります。まるでそこに一筋のスポットライトが当たったかのように。
動画は6時間以上に及ぶ長い大会の全てを収録していますが、1時間28分25秒ほどのところからがKちゃんたちのチームの演技です。
チームの中で、一番最後にステージをはけているのがKちゃん。その立派な振る舞いにもどうぞご注目ください。
手厚くきめ細やかなピアノ指導で、シンガポールの駐在員日本人ご家族との信頼の絆を築いて30年。
頑張ることを楽しむ心を育てる
当ピアノ教室のレッスンは、ワンランク上の心と音楽を学ぶレッスンです。
ピアノを学ぶことを通して、これからの時代を生きるために必要な「人間力」を育てます。
当ピアノ教室は、300人以上の生徒さんたちを育て上げた経験を持つ、シンガポールで一番長い指導歴の日本人のピアノの先生が主宰している出張専門のピアノ教室です。