こんにちは。
シンガポールの出張ピアノ教室
fairy wish creation 講師の
塚越 則子(つかごし のりこ)です。
今日は結論から先に申し上げましょう。
親がピアノを弾けなくても、レッスンは大丈夫なのでしょうか?
長年のピアノ指導歴から私なりの考えを述べると、答えは迷わず
YES!
です。鍵盤楽器の経験のないお父さん、お母さん、どうぞご安心ください。
当ピアノ教室の宿題は復習がメインです。
シンガポールの出張ピアノ教室Q&A〜⑨親はピアノ未経験で、子どもに教えられませんが大丈夫ですか?
レッスン開始4ヶ月。5歳のSちゃんをご紹介します。
お母さんから当ピアノ教室にお問い合わせのメールをいただいたのは今年の7月のはじめのこと。
ちょうど移動経路にお住まいがあり、何とか調整をつければレッスンをお受けできそうだったので、ちょっとだけ無理をして時間を工面しました。
このあたりはタイミング次第、気持ち次第といったところでしょうか。全てを1人で取り仕切っている、個人のピアノ教室だからこそできる対応でもあります。
Sちゃんのお母さんからいただいたメールは、とてもインパクトのある内容でした。
「私も娘もピアノ未経験ですが、音楽のある生活に憧れてキーボードを購入しました。」
「甘い世界ではないと思います。わからないことはアドバイスいただきながら親子共に頑張っていきたいです」
メッセージを読み、母娘の意気込みを感じて胸が熱くなったことを覚えています。
当ピアノ教室は出張レッスンのため、レッスンスケジュールの組み立ては、文字通り時間とのシビアな闘いです。
道を一つ隔てたところでも信号を挟んだり一方通行にはばまれて5分、10分のロスが簡単に発生してしまうシンガポールの交通事情で
幼稚園、小学校の人クラスの人数よりはるかに多くの生徒さんを抱え、1日に何箇所ものエリアを周り、時間に遅れずにレッスンをすることは、健康に自信がなければ務まりません。
負荷がかかるのは身体だけではありません。
悪天候で思うようにタクシーがなかなかつかまらないときは気が急いてしまい、心臓はバクバク、気持ちが休まるヒマがありません。
オンコールをしている間にも、イレギュラーなご連絡は容赦なく入ります。中には急を要するご連絡や、ただちに判断を下さなくてはならない案件も。
タクシーの乗車中は、入り組んだやり取りに夢中になっていると遠回りされてしまう危険もあるので、要所、要所でのルート確認は欠かせません。
スマホのバッテリーの残量も気になります。
もう時間がない。遅れてしまいそうだけど、トイレはどうしよう。。。
そんなこんなで、一日一日を無事に乗り切るために、毎日がハラハラの連続です。
もちろん、そんな背景を知っても、「それも含めて仕事のうちでしょう」と言われればそれまでですが
シンガポールでの出張ピアノレッスンを取り巻く環境は年々過酷になっている実情があり、仕事と割り切ったとしたら心がたちまち萎えてしまうというのが正直なところ。
無理を押してでも、求めて下さる人たちのお役に立ちたい!
そんな気持ちに駆り立てられるのは、やはり、生徒さんやご家族の、ピアノへの熱意や、人としての温かさがストレートに身に沁みたときです。
エアコンの効いたスクールの室内で生徒さんの到着を待ち、決められた時間にレッスンを「こなす」のではなく、「ビジネスライク」に「割り切った」やり方でもなく
当ピアノ教室は、心を育むピアノ教室としてのプライドを持ち
どんな時も誠心誠意、体当たりで最善を尽くす
開講当時に誓った方針を貫き、目の前の生徒さん一人一人と、常に真摯に向き合ってきたからこそ、30年もの長い間、多くの方々からの信頼を得て、ワンランク上のピアノ教室としての実績を積むことができたのだと自負しています。
掛け値なしのひたむきさ
Sちゃんのご両親のピアノへの取り組み方を一言で表すならば、この言葉に集約されるでしょう。
ピアノの横に置いてある、お母さんお手製のボードには、ピアノを「はじめる前に」と「弾くときのちゅうい」が書いてありました。
レッスンでSちゃんに伝えたことばかりです。
一つ一つのアドバイスを聞き漏らさないぞとばかり真剣に受け止めて即、実行されるので、上達がスムーズなことは言うまでもありません。
本格的なレッスンに入るにあたり、オススメの業者さんからのアップライトピアノのレンタルをご提案したところ、即決されました。
当ピアノ教室では、5歳の子でも自分1人で出来る内容の宿題しか出しません。
もちろんそのような宿題を出すというのは、毎回のレッスンで
❤︎その子が何が出来て何が出来ないのか
❤︎どれくらいの伸び代があるのか
を、的確に見抜く力がなければできないことで、指導者としての腕の見せどころでもあります。
当ピアノ教室では、譜読みなどの基礎固めは、先生がするべき役割との位置づけですので、ご家庭で教えていただく必要はありません。
ただし、毎日きちんと練習をさせること。ここだけは、おうちの方のご協力なくしては成立しません。
「親の役目は楽しくピアノの椅子に座らせること」です。
え、そんな簡単なこと?と思う方がいるかもしれません。
しかし実際に習わせてみると、練習以前にまずはピアノへ向かわせることが難関だと気づく親御さんが多いのではないでしょうか。
とはいえ、ピアノはいかに家でたくさん練習できるかが上達の鍵なのはいうまでもありません。
では、子どもの練習へのモチベーションを高めるために、親ができることは何でしょう。
私は、成功のカギを握るのは笑顔だと確信しています。
ピアノをたくさん練習して、いろいろな曲が弾けるようになって嬉しい
そんなご両親の喜びが溢れ出るような笑顔や歓声こそが、子どもの原動力になります。
上手に弾けたときは努力をねぎらい、我が子と一緒に思いっきり上達を喜びましょう。
ピアノを習うことができる環境に心から感謝しましょう。
そうすれば、おのずと結果はついてくるということを証明している動画を、最後にご紹介しますね♬
レッスンを開始して半年弱で、もうこんなにきれいなフォームで弾くことができるようになったSちゃんは今、リトルピアニストとしての道を順調に歩み始めています。
今後の成長が楽しみ♬
頑張ることを楽しむ心を育てる
当ピアノ教室のレッスンは、新時代にふさわしい、ワンランク上の心と音楽を学ぶレッスンです。
ピアノを学ぶことを通して、これからの時代を生きるために必要な「人間力」を育てます。