シンガポールの出張ピアノ教室/MRTサークルライン全線運休に泣いたレッスンの顛末、すべてお話します。

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こんにちは。
シンガポールの出張ピアノ教室
fairy wish creation
講師の塚越 則子です。

 

昨日の午前中の出張レッスンでは、MRTサークルラインの全線運休に伴い、移動ルートを大幅に変更せざるを得なくなり、予想以上の時間がかかってしまい、バッチリあおりを受けてしまいました😭

 

普段どおり5時に起き、6:45に家を出ました。

 

レッスン開始は、きっちり2時間後の、8:45です。

 

通常、1時間ほどで着くので余裕のつもりでしたが

 

甘かった…..

 

Serangoon から主要駅までを結ぶシャトルバスが用意されていたものの

 

混雑を避けるために乗車制限がなされており、運行も不規則なようで、駅構内からすでに人混みが激しく、ごった返しており、あたりは長蛇の列。

 

歩くのも困難な状況の中で、みんな一様に殺気だっていました。

 

この雰囲気に、このままずっと身を置いていたら、パニックになってしまう💦

 

とにかく一刻もはやく、ここから出なくては!

 

と判断し、人をかき分けるようにして前に進み、何とか、到着したバスに身体をすべり込ませるようにして乗車し、googleマップの画面をにらみながら現在の位置を確認し、なんとなく

 

ここならば

 

と感じた停留所で一旦降りることにしました。

 

どちらにせよ、バスを乗り継ぐか、タクシーで行くしか方法はないのです。

 

ひとまず落ち着いて、最善策を考えようと思いました。

 

結果、バスの選択は捨て、タクシーに頼ることにしたものの、土曜日は、とにかくタクシーがつかまらないことを長年の経験から知っていたので、時間に間に合うかどうか不安でたまりませんでした。

 

案の定、そのあと1時間以上わたしは、同じ場所に立ったまま、タクシーのブッキングに明け暮れ、ヒヤヒヤ、ドキドキの時間を過ごすことになります。

 

レッスン開始時刻まで20分を切ったところで腹をくくり、生徒さんのお母さまにLINE通話で事情を説明したところ

 

運休をご存知なかったとのことで、かなりビックリしているご様子が口調からも伝わってきました。

 

 

タクシーブッキングへの協力をお願いし、私と一緒にブッキングを試みましたが、やはり、つかまる気配すら一向にありません😭

 

 

土曜日は、時間が経てば経つほど、ブッキングが難しくなっていくことを知っていたので

 

 

タクシーブッキングを続けつつ、もしかしたら近くを通るバスがあるかもと路線バスに望みを託し、番号とルートを確認しに、100メートルほど先のバス停に走って行ってみると…

 

 

なんと、直通バスが一本あるではないですか✨

 

 

遠回りするので、かなり時間がかり、もちろんレッスン開始時刻には全く間に合いませんが、私は、これに賭けてみることにしました。

 

大袈裟に聞こえるかもしれないけれど「音楽の神様の助け」のように感じたんですよね。

 

お母さまに、バスで向かうことを伝え、レッスン時間短縮の了承を得たあと数分後、バスを待っていると、折り返し電話がかかってきました。

そして、こうおっしゃるのです。

 

「先生、今調べたら、そこからは30分くらいかかるし、次の生徒さんに遅れてご迷惑をおかけしたら申し訳ないです」

 

「動画を撮って送りますので、今日は、うちはお休みで構いません

 

私は叫ぶように、こう答えました。

 

「いいえ、たとえ5分でも直接お目にかかって演奏を聴きたいので伺います

 

「次の人の時間に遅れないためにNちゃんのレッスンをなしにするなんてこと、できないです、みんな大切で、みんな平等ですから」

 

バスに乗車しましたとLINEを送ると、すぐに返信メッセージがきました。

 

「バス停で主人がお待ちしています。気をつけていらしてください」

 

やがてバス停に着くと、炎天下のなか、お父さまと弟くんが迎えにきてくださっていました。

 

ありがとうございます✨

 

ご挨拶もそこそこに、そこから一緒に走りました‼️

 

まずは陸橋を渡り、反対側にあるバックゲートを目指して。

 

Nちゃんの住むコンドミニアムは敷地が広く、入り口ゲートも数ヶ所あり、このゲートは基本的に住民しか出入りができません。

 

お迎えに来ていただき、本当に助かりました😃

 

ゲートからも距離があるので、お住まいのブロックへと再び走りました‼️

 

そして

 

15分のレッスン時間が、奇跡的に確保できたのです。

 

ちなみに

 

到着した時刻は9:30、本来ならばレッスン終了の時間でした。

 

※次のレッスンまでの移動を計算し、( 万が一を想定し、常に余裕を持って組んでいます)「ギリギリこれくらいあれば間に合う!」と判断したので、時間を延長してのレッスンは、私からお申し出をしました。もちろん、次も走って移動しなければいけないのは覚悟の上での決断です。

 

ここまで読み進めて

 

たった15分のレッスンのために2時間45分もかけるなんて、この人、一体何考えてるの???

 

ばっかみたい

 

と、せせら笑った方もおられるでしょう。

 

笑っていただいて、呆れていただいて構いません。

 

おばかさん、上等です😃

 

愚か者と感じた方は、私とは住む世界も価値観も、まるで違いますので、これからもずっと、ご縁はないと思われます。でもね

 

 

「やっぱりレッスンしていただいてよかった✨」

 

 

の一言をいただけたことは、指導者として何にも勝る勲章であり、おうちの人にご満足いただいて、レッスンの価値を実感していただき、Nちゃんのお休み中の頑張りも直接目と耳で確認して、次の課題も伝え、苦手部分をマーキングして、反復練習を「念押し」することもできた。

 

 

お互い「もう少しのところまできたね」と安心する余裕もあってと、いいこと尽くし。

 

 

私たちの周りでは笑顔が広がり、みんなが満たされ、揃って万々歳だったことを明記いたします。

 

 

【結論】何も失っていないし、誰に負けてもいません。そして、元気です!

 

 

せっかくピアノを続けているのに、思うように上達できないとか、思うように練習に打ち込めないとか、スランプに陥って土砂降りのようなシチュエーションになったからと、様々な理由を並べて、取り組みの真っ最中に尻尾を巻いて逃げ出すとか、中途半端でいきなり投げ出すのって、正直「愚の骨頂」だと思うんですよね。そもそも

 

 

止まない雨なんてないじゃないですか。

 

 

ピアノに限ったことではありません。

 

 

人生、全て自分が計算した通りに、予想した通りに進むなんて絶対にないし、どんなに準備をしたって、どんなに調べたって、間違えることだって、失敗することだって往々にしてあるし、正解など、完璧など、そもそも存在しない。

 

 

まず、その事実を知り、謙虚に受け入れ、現実と、どう向き合うのかを考えることから物事は始まる。それに気がつくことができないのは単純に未熟で無知であり、思い上がりであり、傲慢でしかないと私は考えます。だから

 

 

どんな理由があろうとも、どんな困難が降りかかろうとも、則子先生は、最後の最後まであきらめません。

 

 

最後までやり遂げようと努力することを、心を砕くことを厭わない。

 

 

他人がどうしているかなんて関係ないですね。

 

 

自分の幸せの軸を他人に受け渡すなんて無責任じゃないですか。

 

 

大雨もきっと、青空にする😃

 

 

青空にできる✨

 

 

そのような気概を持ち、一瞬一瞬、体当たりでレッスンに長年臨んできたからこそ、いまがあります。

 

 

コロナの時だってそうです。

 

 

刻々と変化する状況でも逃げずに立ち向かい、オンラインに即座に切り替えて学びを継続させ、ピンチをチャンスへと変えるべく、ピアノレッスンを通じて一人一人を新たな成長へと導くために尽力を注いだのは、シンガポールで当ピアノ教室が唯一です。

 

 

どんなに想定外の出来事が起こっても、生徒さんたちとの時間を守り抜くことを、いつも心に誓って、私はこれまで生きてきました。

 

 

「ピアノを習う」その背景には、一人ひとりの努力と、ご家族の支えがあります。だからこそ、私も全力で、そのお心に応えたい。

 

 

ピアノの音色だけでなく、その裏にある物語や想いを大切にしながら、これからもどんな状況であっても、則子先生は必ず生徒さんの成長の一瞬に立ち会い続けます。

 

 

Be Happy

 

Be Music 💝

 

 

音楽が結んでくれる絆と信頼に心から感謝を込めて。

 

 

◆追伸◆

 

 

帰り際に、お母さまから「先生!」「よろしければ移動中にどうぞ」と、袋を手渡されました。

 

 

私が来るまでに用意をしてくださっていたようです。疲れが一気に飛びました。心に沁みました。ありがとうございます。

 

 

プルメリアのお花は、バス停で私の到着を待っていてくれた弟くんからのプレゼントです。嬉しかったよ、ありがとうね😃

 

 

 

Nちゃんのお母様のご実家は、先月の線状降水帯発生による大雨で水害を受けた地域のひとつ。

 

 

袋には、以前、わたしが「噛みごたえのある食べ物が好き」とブログに書いたことを覚えていてくださり、おみやげにいただいたことをきっかけに大ファンになった、特産品の「ちりめんじゃこ入りかりん糖」も入っていました。

 

 

幸いなことにギリギリのところで直接の被害は免れたとのことですが、多くをおっしゃらないものの、大変な状況だったことは確かであり、今もなお、地域の完全復旧は難しいはずです。

 

 

そんな中、お心を寄せてくださったことに恐縮し、また、深く感動しました。尊く貴重なお品です。じっくりと味わわせていただきます。

 

 

◆おまけ◆

 

 

やっとひと段落。とりあえず…な感じだけれど、ようやく食事ができました。18:00@maxwell  。「天天」のおばちゃんは相変わらず無愛想だけれど、おいしいから「よし!!」

 

 

 

どこよりも手厚く、きめ細やかなピアノ指導で、シンガポール在住日本人ご家族との信頼の絆を築いて34年。

 

頑張ることを楽しむ心を育てる 

 

当ピアノ教室のレッスンは、ワンランク上心と音楽を学ぶレッスンです。

 

ピアノを学ぶことを通して、これからの時代を生きるために必要な「人間力」を育てます。

 

当ピアノ教室は、300人以上の生徒さんたちを育て上げた経験を持つ、シンガポールで一番長い指導歴の日本人のピアノの先生が主宰している出張専門のピアノ教室です。

プロフィール
 
 当ピアノ教室の指導コンセプト(教育理念)について

 1992年来星。シンガポールPR(永住権)保有者。
 
 指導方針

ピアノレッスン

 

 

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