こんにちは。
シンガポールの出張ピアノ教室
fairy wish creation
講師の塚越 則子です。
当ピアノ教室でピアノを習い始めて、この春3年目に入ったHちゃん。
憧れの「メヌエット」が完成間近です😊
レッスンでは、より優れた演奏に「格上げ」するために、楽譜では、初心者向けに簡略化して省略されている
\プラルトリラー/
も学びました。
一気に気品に満ちた仕上がりに✨
バッハを弾くなら、やはり、プラルトリラーは欠かせません。
その分、難易度はグッと上がるのですけれどね。
装飾音のテクニックは、本来ならもっと先で習うのですが
この子は、いま、もうできちゃいそう
と感じたら、先取り指導をして
才能をグッと伸ばす
のが則子先生流です。ですので
飛び級だって大いにあり。
一人一人、能力や理解度や感性の鋭さが違いますし、意欲だって違う。一方で、本人のみならず、お家の方の意気込みだって違うのですから
横並びに足並みを揃えることなんてできません😆
慎重に進める時は慎重に。
大胆に攻める時は大胆に。
タイミングよく
メリハリをつけて😃
ちょっとだけ背伸びしてお姉さんの気分が味わえるのが誇らしいようで、いつもに増して気合いが入っているHちゃんを見て、則子先生も嬉しさを噛み締めています。
それにしても…
ずいぶん上手になったよね😃
◆音楽豆知識◆
プラルトリラーは、装飾音のひとつで、元の音とその1つ上の音を素早く往復する奏法です。
楽譜上では、音符の上に短い波線で表されます。
プラルトリラーの仲間には、モルデントというものもあります。
実は、これらの装飾音には
正解がありません。
時代によっても、また、本によっても解釈はさまざま。
タイミングも、入れるのを、あえてちょっと遅らせる(拍にピッチリあわせない)のが「粋」だったりします。
この点、バロックってジャズと似てるんですね。
ジャズの場合は、主に、後にくる小節の音を前倒しにするアンティシペーションなどによって、独特のグルーヴ感を生み出すのが特徴ですが
どちらも楽譜には書いていないことを表現するのが共通点で、演奏者のセンスがモロに問われます。
ただ単に、書かれたようにだけを律儀に弾いていると、どんなに頑張っても表面だけをなぞった、無味乾燥で、野暮ったい演奏にしかなりません。
バッハの面白さ、難しさは、精巧なタペストリーのような旋律の複雑な絡み合いだけではなく、こんなところにも潜んでいることを知ると、演奏に深みが増して、楽しみがグッと広がるのですが、そんなお話はまたの機会に😊
どこよりも手厚く、きめ細やかなピアノ指導で、シンガポール在住日本人ご家族との信頼の絆を築いて34年。
頑張ることを楽しむ心を育てる
当ピアノ教室のレッスンは、ワンランク上の心と音楽を学ぶレッスンです。
ピアノを学ぶことを通して、これからの時代を生きるために必要な「人間力」を育てます。
当ピアノ教室は、300人以上の生徒さんたちを育て上げた経験を持つ、シンガポールで一番長い指導歴の日本人のピアノの先生が主宰している出張専門のピアノ教室です。