こんにちは
シンガポールの出張ピアノ教室
fairy wish creation
講師の塚越 則子です。
先日、大人レッスン生のお1人(女性)から、こんなご質問を受けました。
「先生、もっと練習したほうがいいのでしょうか」
レッスンを始めて、まだ1年足らずですが、ご自身のペースでコツコツと努力を続け、腕を上げている、とても勤勉で真面目な生徒さんです。
現在は、子ども時代からの憧れであった「エリーゼのために」と並行して、生徒さんのリクエストで、バッハの小曲集に取り組んでいます。
ご自身の課題は
リズム感を養うこと
と、しっかりとした目標を掲げ、地道に努力されており、着実に実力をつけています。
日頃から練習量は充分と感じていましたので、そうお伝えし、さらに、指導者として、こんなアドバイスをしました。
のめり込み過ぎ注意⚠️
ですよ😊
のめり込まない「いい塩梅」の保ち方を知る。
これって、ピアノに限ったことではなく、大人の趣味を長続きさせるために、とても大切な視点なんです。ようするに
「楽しさの鮮度を保ちましょう」
ということ。
趣味など自分が好きなことは、いろいろとあるかと思います。
それもやりすぎると、だんだん楽しくなくなってくるんですね。
◉その場の感情に流されて、気まぐれで行動しがち
◉熱しやすく冷めやすい
そんなタイプの方はご用心。
自分のパフォーマンスを最大限に発揮できるようにコントロールしていく。
自分の好きなことと長く付き合っていくには、この点を見落とすと、いつか必ず失敗します。
ピアノは長く続けてこそ、その価値が実感できるお稽古です。
やり抜く力
集中力
とともに
心の保温力
も必要なんですね。
沸騰させてしまってはいけない。
求められるのは瞬発力より持久力、そして俯瞰力です。
しかし、自分を客観的に見るって難しい….
だからプロの存在が活きてくるんですね。
なかなか思うように指が動かないのは、まだまだ練習が足りないからだと思った生徒さん。
週を追うごとに、だんだん指が動きを覚え、すこーしずつ、すこーしずつだけど、ちゃんとできるようになってて、正しい方向に進んでいるのだけど
それってなかなか自分では気づけないし、判断できません。そして夢中になればなるほど、人は無意識に視野が狭くなります。
結果、うまくいかないと自分を責めてしまう。そして「自分なりに納得できる理由」を探し始めるんです。
これって練習が足りないのかも
結局のところピアノに向いてないのかも
真面目な方ほど、そういう極論の思考に偏り、思い込みを盲信してしまいがちです。
一旦、こういうモードに入ってしまうと、もう何を伝えても「なぐさめ」みたいになり、会話がから周りになってしまうんですよね😭
それを経験上よーくわかっているので
わかり切ったことを、あえてズバッとお伝えしました。
この一言が、この生徒さんにとって、ことのほかインパクトがあったようです。
「私にも、すぐに弾けない曲は、当然ありますよ」
「練習しても、なかなか弾けないことなんてしょっちゅうです」
えええええ😱
先生にもですか?????
のけぞらんばかりに驚いている生徒さんをみて、私の方が逆にビックリ💦
もちろんです😃
だって私もみなさんと同じ人間ですもの。サイボーグではありません(笑)
パッと表情が明るくなった生徒さんの別れ際の一言。
「それを聞いて救われました!!!!!」
「がんばります!!!!!」
大人レッスン生には弾けた、弾けないという、表面的なことだけに固執せずに、途中のプロセスというか、そこに至るまでのサクセスストーリーも含めて、まるごと存分に味わってもらいたいと思いながら一人一人と接しています。シンプルにいえば
共に感動を創り上げていく✨
そんな感覚です。
さて。
出張レッスンに出かけるまで時間が取れそうなので、そろそろ練習に入るとしましょう。
N0A Projectの新曲がまだ思うように弾けずに苦戦中の、則子先生です😆
◆おまけ◆
ドンキで偶然発見しました!
悩ましい…
実に悩ましい….😆
頑張ることを楽しむ心を育てる
当ピアノ教室のレッスンは、ワンランク上の心と音楽を学ぶレッスンです。
ピアノを学ぶことを通して、これからの時代を生きるために必要な「人間力」を育てます。
当ピアノ教室は、300人以上の生徒さんたちを育て上げた経験を持つ、シンガポールで一番長い指導歴の日本人のピアノの先生が主宰している出張専門のピアノ教室です。
1992年来星。シンガポールPR(永住権)保有者。
指導方針