こんにちは。
シンガポールの出張ピアノ教室 fairy wish creation
講師の 塚越 則子(つかごし のりこ)です。
今日のテーマは「ユニゾン」です。
ユニゾンとは本来「同音、1度」の意味なのですが、ピアノでは1オクターブや2オクターブ以上の音程で同じ音を弾くことを指します。
そんなユニゾン、譜面だけ見るとシンプルなため、カンタンだと錯覚してしまうピアノ初心者も多いのですが、本当に美しく弾こうとすると結構難しく
✅弾いているつもり
✅弾けているつもり
になりやすいです。
なぜ難しいのかというと
手の指は、自分の身体を中心にして左右対象についていますが
ユニゾンを弾くときは平行の動きですから3の指(中指)が同じだけで、あとは、全部反対のことをしなければならないからです。単純にドレミを弾くときでさえ
右手の指使いは1,2,3
左手の指使いは5,4,3
ですが、そもそも、普段の生活で、両手の指を一つずつ、タイミングを合わせて動かす場面なんてありません。
そう。ユニゾンの指の動きは、ピアノを弾いていなかったら経験することのない、特別な動かし方。
だから難しいんですね。
ユニゾンは、全ての音の動きがきちんと揃っていないと、とても目立ちます。
一気に「だらしない演奏」になってしまいます。
根気と努力とともに几帳面さも求められる、手強いテクニックの一つなのですが
どのようなことに気をつけなければいけないかの知識がないまま、ただ弾いただけでは
何回練習しても、どんなに練習しても、全然うまくできない😭
の無限ループにはまった結果、そのまま放置してしまいがち。
では一体、どのようなことに着目して練習すればよいのでしょう?
ズバリ、それは
利き手と反対の手のスピードに合わせる
ことです。
レッスンではよく、よちよち歩きの乳児と一緒に歩いているときのことを例に挙げて、頭の中に情景を思い浮かべてもらいます。
❤︎歩く速さをそろえてあげるでしょう?
❤︎遅くなったら待っててあげるんじゃない?
それと一緒だよ😃
こんな感じです。
「揃えて弾いてください」
と注意するだけでは、子どもは、じゃあ、どうしたらいいの?
と戸惑ってしまいます。なぜなら、揃えなくてはいけないことは、言われなくても、自分でちゃーんとわかっているから。
わかっているけどできない。
だから、どうしたらいいのか悩んでいるんです。
つまづいていることに苛立ってもいます。
わかりきったことを言うのは「指摘」であり指導ではありませんよね?
リトルピアニストたちの「弾けない時の悔しい気持ち」「弾けるようになりたい前向きな気持ち」に寄り添っていることにもなりません。
目の前の子がいま、すぐに教えてくれたらラクになると思っていることって何でしょう。
則子せんせーは、いつもそれを考えています。
当ピアノ教室のレッスンでは、一つ一つの問題に対して具体的な解決策を提示します。
わからないこと、できないことは、レッスンで一緒にわかるまで、できるまで、腑に落ちるまで、繰り返し練習します。
そして「できない」を「できた」に変えることだけではなく「得意」にまで高め、子どもたちの自信へとつなげていきます。
この日、「バーナム」に出てきた左右オクターブのユニゾンをキレイに弾けるようになって、満足げな微笑みを浮かべたIちゃん (小学6年生)。
結構苦労したけれど…コツがつかめたから、もう大丈夫です。
続いての曲では、さらに勢いに乗って、重音を弾くときの【特別な通路】も伝授したところ、その発想は思いつかなかったらしく
「あ、そういうこと✨」
と声を上げて、目を大きく見開き、何度も何度も弾いてみて確認。
「ほらね、こうすると他の音に触らないで弾けるでしょう?」←則子せんせー。
真面目なIちゃんのことですから、 密かに試行錯誤を繰り返していたに違いありません。
だから、理解もスムーズに進むんですよね。
失敗にもめげず、量と向き合うことから逃げない姿勢、立派です。
【特別な通路】のお話は、またの機会に😃
どこよりも手厚く、きめ細やかなピアノ指導で、シンガポールの駐在員日本人ご家族との信頼の絆を築いて32年。
頑張ることを楽しむ心を育てる
当ピアノ教室のレッスンは、ワンランク上の心と音楽を学ぶレッスンです。
ピアノを学ぶことを通して、これからの時代を生きるために必要な「人間力」を育てます。
当ピアノ教室は、300人以上の生徒さんたちを育て上げた経験を持つ、シンガポールで一番長い指導歴の日本人のピアノの先生が主宰している出張専門のピアノ教室です。
1992年来星。シンガポールPR(永住権)保有者。
指導方針