こんにちは。
シンガポールの出張ピアノ教室 fairy wish creation
講師の 塚越 則子です。
今日は、先日に続いて、再びWちゃんにご登場いただきます。
前回のレッスンでは発表会の曲をお伝えしたところ、さらにピアノへの情熱が高まってきたようです。
当ピアノ教室の2023年の定期発表会は、12月初旬に開催が決まりました。第27回目。今年も、シンガポールの日本人向けのピアノ教室の発表会の最多開催数を更新します。
【緊急報告】第27回定期発表会の会場予約を無事に済ませてきました。
発表会の曲選びはピアノの先生にとって大仕事。
腕の見せどころでもあります。
生徒さん一人一人に素敵な曲を弾いて欲しいと思うと、選曲は楽しみの一つでもあるのですが
＼これだ／
と思う曲を探し当てるのは、結構大変な作業。
とはいえ、お手本を聴き終えたあとの生徒さんの目の輝きを見ると、疲れも一気に吹き飛びます。
以前、Wちゃんに意見を聞いてみたところ
❤︎速い曲がいいな
❤︎メジャースケールの曲がいいな
とのリクエストをもらったので、考えて、考えて、考えて…..
❤︎Wちゃんの雰囲気に合って
❤︎これからの数ヶ月の《伸び代》に見合う
❤︎ステージで弾き映えのする、ピッタリお似合いの1曲を
ようやく選曲することができました。
気に入ってもらえて、とても嬉しいです♡
当ピアノ教室では、発表会の曲選びは、基本的に、講師に任せていただくスタイルです。
特にピアノを始めて間もない生徒さんの場合は、一人一人の年齢やピアノ歴、好み、演奏の特徴、手の大きさなどを考慮し、時間をかけて、10曲くらい候補を出し、実際に音を出しながら熟慮を重ねます。
しっくりくる楽譜が市販のものにない時や、ピアノ用の楽譜が出版されていない場合には、一から音を聴いてオリジナルの楽譜を作成することもあります。
発表会では「良い演奏」ができることが何よりも1番大事です。
あまり簡単すぎても、難しすぎても良くありません。
また、憧れている有名な曲でも、レベルに合わず、自分の長所を活かすことができなければ、不本意な結果になるでしょう。
ですので、プロの視点から総合的に生徒さんの持ち味や力量をしっかり見極めたうえで、責任を持って選曲するのです。
発表会で苦手を克服はアリ？
当ピアノ教室では、これはナシです。
一見、苦手分野への挑戦というと前向きな感じに思えますが…
苦手なことを敢えて発表会を利用して克服させる、スパルタ式指導に、私は個人的に抵抗があります。なぜなら
わざわざ余計な心理的プレッシャーを与える必要はないから。
大勢の前での演奏は、自分の長所を伸び伸びと活かせる曲を披露する方が、確実に自信に繋がる。
たくさんの経験から学んだことです。
❤︎綺麗な音が出せる子には音色の美しさが際立つ優雅な曲を
❤︎指が早く動く子には、細かい動きのある華やかな曲を
❤︎しっかりした重厚な音が出せる子なら、堂々としたダイナミックな曲を
一人一人の持つ長所が一番発揮できる曲を選ぶと、自ずとやる気も出て、練習への意欲が格段にアップします。
上達の手応えも実感しやすく、当日をいいムードで迎えることができ、本番で緊張をうまく味方につけることができます。
では、苦手分野を克服することはできないの？と思われた方。
どうぞご心配なく。
短所を克服するのは通常のレッスンで行えばよいだけ。
決して見逃すということではありませんよ。
知らない曲は映えない?
いいえ、決してそんなことはありません。
発表会には誰もが知っている定番の曲がありますね。
もちろん、定番になるくらいですから素敵な曲ばかりです。
耳なじみもあるので「あの曲が弾きたい」と憧れる気持ちはよく理解できますが
世の中には数えきれないほどたくさんのピアノ曲があります。
素晴らしい曲がたくさんあり、ステージ映えする曲も豊富にあります。
子ども時代にピアノを習っていた方ならご存知かと思いますが、子ども向けのピアノコンクールの課題曲には、一般的にはあまり馴染みがないけれど、ピアノの世界では有名な、玄人受けする凝った曲が選ばれることが多いですよね?
誰もがよく知っている曲だから
↓
カンタンに弾ける
↓
受けがいい
といった単純な図式は成り立ちません。
その点、幼い子どもは先入観にとらわれず、本質を見抜く力があるんだなぁと感心することがあります。
有名かどうかは、好きとは全く関係ないんですね。
実際、当ピアノ教室では、年上のピアノ仲間の素敵な曲の演奏に衝撃を受けて、しっかりと曲名をチェックして覚えていて
「あのお姉さん（お兄さん）が弾いた曲を弾けるようにがんばりたい」
と、数ヶ月たってから宣言するケースがよくあります。
発表会は、知らない曲との出会いを通じて、上達のための刺激を受ける絶好のチャンスの場でもあるのです。
発表会の選曲には、それぞれ理由があります。
選曲の理由はひとつ、2つではなく、複数ですが、それらを事細かに言葉で説明することは殆どありません。なぜなら
音で感じて欲しいから。
お家の方は、晴れの舞台でのお子さんの成長を楽しみにしていてくださいね。
必ず結果を出します!
昨年の発表会の様子を知りたい方は、こちらをご覧ください。
どこよりも手厚く、きめ細やかなピアノ指導で、シンガポールの駐在員日本人ご家族との信頼の絆を築いて31年。
頑張ることを楽しむ心を育てる
当ピアノ教室のレッスンは、ワンランク上の心と音楽を学ぶレッスンです。
ピアノを学ぶことを通して、これからの時代を生きるために必要な「人間力」を育てます。
当ピアノ教室は、300人以上の生徒さんたちを育て上げた経験を持つ、シンガポールで一番長い指導歴の日本人のピアノの先生が主宰している出張専門のピアノ教室です。
