シンガポールのオンラインピアノ教室シリーズ第1回目
「オンラインピアノ教室開講へ」です。

 

シンガポールの出張ピアノ教室
fairy wish creation は、2020年5月現在
シンガポール政府より発令された
サーキットブレイカー✴︎ が6/1まで延期されたことを受け、4月初旬から開始している全てのピアノレッスンをオンラインに切り替えた対応を継続しています。

 

当ピアノ教室では、中国武漢で新型肺炎が流行の兆しを見せ始めた1月中旬以降、感染予防の自主対策を開始。

 

2002年から2003年にかけてのSARS流行時は日本での感染者は確認されませんでしたが
シンガポールでは医療関係者を含め犠牲になられた方が多数あり、国が一つに団結して感染拡大防止キャンペーンを実施した結果、ウィルスとの闘いに勝利し国難を乗り越えた歴史があります。

 

 

シンガポール在住の日本人で、当時の経験を共有できる方は、移動の激しい駐在員ご家族の中ではごく僅かであり、

 

当ピアノ教室の保護者の方には現在一人もいらっしゃいません。

 

そこで、当時の経験から得た情報を提供し、安心してピアノレッスンを受講していただくために、毎週月曜日朝に保護者の方へ向け
当ピアノ教室で現在実施中の対応と併せて

今後予定している感染予防の具体策を盛り込んだ「お知らせメッセージ」の配信をスタートしました。

 

 

2月に開催したMusic Rainbowでは折り紙気分でできる「簡易マスクの作り方講座」も急遽追加。(Music Rainbowは、発表会で弾いた曲を自分のレパートリーとして自信を持っていつでも弾けるようにブラッシュアップを図る、当ピアノ教室の恒例音楽イベントです。)

 

参加費は、シンガポールに住む日本人として微力でもと、シンガポールの医療現場の最前線で働いている医師や看護師の食料提供や通勤の交通サポートをしている団体に全て託しました。

 

日々状況が変化する中でも
普段と変わりなく安心して安全に出張ピアノレッスンができるように、考えられることを全力でやろうと決め、生活全般の見直しもしました。

 

今思い返すと1月、2月初旬の時点ではそこまで?という内容も含まれていたのかも知れませんが、

 

在星日本人の方々の中には、未知のウィルスへの恐れから外出の自粛などをしている方も既にあり、ピアノレッスンの移動では、日本人御用達のディスカウントスーパーで、たまたま目にとまり購入済みだったマスクが役に立ちました。

                             

                            Be prepared
                           そなえよつねに

 

たとえ小さなミスでも決して許されない、命に直結する現場で働く友人がよく口にする言葉。

 

ボーイスカウトのモットーだそうです。

何かあってからでは遅いのです。

 

当ピアノ教室のレッスンでの時間は、私にとって大切なお子さんたちとピアノを通してじかに触れ合い、命をお預かりしているのと同じ。

 

 

真剣に対策に取り組む一方で、日々変化していく街の様子から未曾有の胸騒ぎを覚え、今後ピアノレッスンに伺うことがままならない状況が訪れるかもしれないと考え、当ピアノ教室にオンラインレッスンを導入する本格的準備に入りました。

 

情報収集から始まり、生徒さん1人1人の反応をシミュレーションして映し方や画面共有を研究、また滑舌改善のトレーニングなど、ピアノレッスンを終え帰宅した後の時間を使い、Zoomで「1人ロープレ」を始めたのもこの頃です。

 

「Macさん」から「Macちゃん」の距離感へ

 

決意表明の証として、りんごマークを
ピカピカに磨き上げた夜を
はるか昔のことのように感じます。

 

 

 

シンガポールのオンラインピアノ教室②
〜オンラインピアノ教室のご感想を受けて〜
に続きます。

 

✴︎サーキットブレイカー

シンガポール政府は2020年5月現在新型コロナウィルスの感染拡大により生活に必要不可欠な場合以外の外出への罰金刑、感染者の隔離などを通じて、感染抑制を図る厳格な措置を講じています。