シンガポールの出張ピアノ教室/ MRTサークルLINE早朝運休で子ども時代のレッスンを思い出しました。

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こんにちは。

シンガポールの出張ピアノ教室 fairy wish creation
講師の塚越 則子 です。

 

昨日もMRTサークルLINEは朝9時までシステム確認のために全面運休でしたので

 

普段の倍以上時間をかけて、最初のレッスンに向かいました。余裕を見て家を出たため、かなり早めに到着しました。

 

コンドミニアムに隣接しているホーカーの椅子に座って時間調整。

 

食べないけれど、人気店の様子を伺ったりして人間ウオッチング。しばし気分転換を楽しみましたよ😊

これも社会勉強のひとつです。

 

 

 

わたしたち、すなわち、音楽で身を立てている人間にとって

 

約束に早く着くのはあたりまえの常識。

 

時間調整も得意です。

 

お相手より先に「待つ」ことが日常茶飯事なので「慣れて」いる。そして苦ではない。

 

これは子どもの頃から、余裕を持って早め早めに移動することを、先生方から厳しく躾られてきたおかげです。

 

音楽のプロに限らず、第一線で活躍しているビジネスパーソンは、往々にして、どんな理由があるにせよ、お相手の時間を奪ったり、粗末に扱うことを大変嫌い、とにかく時間に対して敏感、かつ繊細ですよね。

 

音楽家に関して言えば、「音楽は時間の芸術」ですから、待たせることに抵抗がない人は、そもそも相手にされません。

 

でもね。指導を仰ぐ場合、早くつけばいいというものでもないんです。

 

作曲の先生には、レッスンの際、5分早く伺っただけで叱られました。

 

忘れもしない、小学4年生のときです。

 

近くに何のお店もない、閑静な住宅地の中に、先生のお宅があり、作曲法や楽典の指導をしていただいていました。

 

ある日、駅からバスに乗り「ちょうどいい時間に着いた、ああ、よかった!」と思ったのに、チャイムを鳴らすと

 

「5分も早く来て…」

 

と、鬼のような形相で叱られ、縮み上がりました。叱られたのは先生にではありません。

 

先生のお母様に

 

です。

 

説明はなかったけれど…

 

先生は、5分の時間も惜しんで、ギリギリまでご自身の作曲作業にあてていたのかも知れず…

 

あの時は、子どもながらに自分の非礼と鈍感さを激しく呪い、猛省しました。

 

でもね、片道自宅から先生のお宅までは、どんなに接続がうまく行っても最低2時間かかる距離なのです。

 

エアコンの効いた部屋からタクシーをオンコールして

 

すー🚖

 

っとカンタンに移動ができてしまうシンガポールのような環境ではもちろんなくて、徒歩、バス、電車、バス、徒歩での移動なわけです。

 

激しく雨が降る日だって、雪の日だってある。

 

「たった5分くらい、早く入れてくれて、待たせてくれたっていいじゃない」

 

と思う人だっているでしょうし

 

「子どもなんだから、大目に見てあげたらいいのに」

 

「冷たい」

 

と感じる人もいるのではないでしょうか。

 

過敏な人は

 

「まるで虐待」と、心がざわつくかもしれない。

 

でもね

 

違うんです。

 

そうじゃない‼️

 

それを実際、大人になってから、しみじみ痛感しました。

 

業界で知り合う人たちはみんな、多かれ少なかれ似たような経験をして、同じように涙を流し、揉まれながら育ってきているのです。

 

思い返してみると

 

耐えきれない家庭の子は、どんどん淘汰されていきました。

 

ようするに

 

◆時間を大切にできずに

 

◆相手の立場を思いやることができなくて

 

◆感情を想像することができない

 

と、音楽の世界で生きていくことは無理。

 

という事実を、先生方は言葉でなく態度で示してくださっていたのです。

 

最後に、忘れられないエピソードをお話させてください。

 

夏の暑い日。

 

くだんの作曲の先生のレッスンで、お宅に早く着き過ぎてしまった私は、目の前にある公園のベンチにじっと座って時間が来るのを待っていたことがありました。

 

炎天下でしたが、子ども心に、そこしか居場所が思いつかなかったのです。

 

時間が来てチャイムを鳴らすと、先生のお母様がでていらして、ピアノの部屋に通されたあと、ほどなくして意外なものを持ってこられました。

 

お盆に乗っていたグラスには、氷の入った緑色の飲み物が入っていました。昭和の時代に流行っていた

 

「グリーンティ」

 

です。

 

 

いただいた瞬間、私はすぐに気がつき、ものすごく、うれしくなりました。

 

私を見ていてくれたのだなと。

 

なぜなら

 

グリーンティの粉末はきれいに溶けていて、氷は少し溶けており、キンキンに冷えていたからです。

 

私が、時間が来るのを待っている間に準備をしてくださっていた何よりの証拠ではありませんか。

 

これを読んで

 

「見ていたなら家にあげてあげたらいいのに」

 

「やっぱりイジワル」

 

そう思った方もいるかも知れないけれど

 

私は違います。

 

先生に深く深く感謝していて

 

いまでも、あのときの味が忘れないほどなんですよ。

 

大きな愛で育まれてきて、今の自分があることを思い出し、ありがたみを噛み締めています。

 

だからこそ、矛盾するようですが

 

私は、自分の指導において「昭和の厳しさ」をそのまま持ち込むことをしません。

 

当時の先生方が教えてくださったのは、礼儀や責任感といった“人としての基本”であり、それは時代を超えて大切なこと。

 

でも、令和を生きる子どもたちにとっては、ただ厳しくするのでは響きません。なので納得感を持って受け止められる形で、丁寧に、根気よく伝えることが必要だと考えています。

 

当ピアノ教室では、礼儀や時間を大切にする姿勢を「押しつけ」ではなく、日々のレッスンの中で自然に身につけられる工夫をしています。

 

🌺約束を守ることで「信頼」が生まれること。

 

🌺相手を思いやることが「音の響き」を変えること。

 

🌺決めたことは最後までやり遂げることで「自信」が育つこと

 

などを、一つひとつ実体験として身につけていきます。

 

保護者の皆さまにとっても、我が子が「技術だけでなく、人として成長していく」手応えが感じられるのが、当ピアノ教室の大きな強み。それは

 

私自身が幼い時代に培った経験を土台にしながら、令和の子どもたちにふさわしいスタイルに進化させ、安心してお子さまをお預けいただける環境を整える努力を常に欠かさないからです。

 

子どもたちがこれから歩んでいく未来の変化は、私たちが子ども時代を過ごした頃よりもずっと速く、そして広く開かれていくでしょう。

 

しかし、どんな時代になろうとも、ピアノレッスンを通じて育まれる礼儀思いやり自分を律する力は、どんな時代になっても子どもたちの強い味方となると私は信じています。

 

fairy wish creation のピアノレッスンは、昭和の時代に則子先生が受け取った「本物の教育のエッセンス」を受け継ぎながら、これからも、保護者の皆さまと共にお子さまの成長を見守り続け、ピアノを学ぶことを通して、子どもたち一人ひとりの内なる能力を引き出し、未来へと続く確かな道を築いてまいります。

 

 

 

どこよりも手厚く、きめ細やかなピアノ指導で、シンガポール在住日本人ご家族との信頼の絆を築いて34年。

 

頑張ることを楽しむ心を育てる 

 

当ピアノ教室のレッスンは、ワンランク上心と音楽を学ぶレッスンです。

 

ピアノを学ぶことを通して、これからの時代を生きるために必要な「人間力」を育てます。

 

当ピアノ教室は、300人以上の生徒さんたちを育て上げた経験を持つ、シンガポールで一番長い指導歴の日本人のピアノの先生が主宰している出張専門のピアノ教室です。

プロフィール
 
 当ピアノ教室の指導コンセプト(教育理念)について

 1992年来星。シンガポールPR(永住権)保有者。
 
 指導方針

ピアノレッスン

 

 

 

 

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