こんにちは。
シンガポールの出張ピアノ教室 fairy wish creation
講師の 塚越 則子(つかごし のりこ)です。
ピアノを弾くことが、好きで好きでたまらない💕
当ピアノ教室のRちゃん(9歳)は、そんな女の子のひとりです。
今年こそ必ず手を挙げよう!
と、固く心に決めていた、学校行事での合奏の、ピアノ伴奏のオーディションへの立候補。課題曲の楽譜を手にして
よし、いよいよ始まる!
とワクワクしていたある日
不可抗力によって、左手首を骨折してしまいました。
みなさん…
その時のRちゃんのショックが想像できますか?
詳しい検査のために全身麻酔をして入院する必要があったRちゃんに付き添っている最中のお母さんから届いた第一報によると、完治まで2、3ヶ月という診断とのことでした。
でもね。
ここからがRちゃんのスゴいところなんです。
現実を真正面からしっかりと受け止め、たくさん悲しんで、たくさん苦しんで
約3週間が経過したいま、Rちゃんは脅威の回復力と、たぐいまれなる精神力を発揮し、明日に控えたオーディションに挑むべく、最後の練習に余念がありません。
もちろん両手で!
実は骨折直後のレッスンで
「右手だけでもオーディションが受けられますか」と、音楽の先生に聞いてごらん
と促してみたのです。
ピアノに向かっているときのRちゃんが、あまりにも嬉しそうだったから✨
右手だけで弾いているのに、心が喜びで満ち溢れているのを感じてしまったらもう
また来年があるよ〜
なんて、ありきたりの言葉で慰めるなんてムリ😆
たとえ思い描いた形でなくても、いま考え得る、最良の方法でRちゃんの願いを叶えたい、そうするべきと、強く思ったのです。
学校の音楽の先生にも、かつて、今のRちゃんのような「ピアノ大好き少女」の時代が間違いなくあったはずです。
その頃の自分に置き換えてRちゃんの今の心情をきっと理解してもらえる☺️
そんな期待もありました。Rちゃんは勇気を出して、立派に思いを告げたようです。結果
右手だけでオーディションを受けてもいいけれど、左手のパートも右手で弾くように
という、新たな条件が言い渡されました。
え、右手で左手のパートを弾く?
※ピアノの心得がある方なら、私の?が理解できるでしょうから、ここでの説明は省きますが
その対応こそが、私を一気に方向転換へと向かわせた理由だと言えるでしょう🔥
Rちゃんに、お医者様に普段の生活のなかで
💎どの程度左手を動かしてよいと言われているか
💎実際、どのくらい動かすことができているか
💎回復を促すために必要だと言われていることはあるか
💎痛みはあるか
💎こ飯はちゃんと食べてる?
などを慎重に尋ね、楽譜の音の並びから判断して
よし、これなら問題ない
というより、むしろ
今後の回復に、この課題曲をそのまま弾くことがプラスに繋がる!
と確信しました。そして両手弾きの
GOサインを出す決断をしたのです!!!!!
そして1週間が経ち…
ご覧ください、この笑顔😃
くどいようですけれど、9歳です。
この世に生を受けてまだ、たった9年しか経ってない幼い子どもが
予期せぬアクシデントに見舞われて心が折れても、たった2週間で健気に立ち上がり、前を向いて、自分の力で、こんなとびっきりの笑顔を取り戻すことができた。その事実だけでもう
とてつもなく大きな勝利を手中に収めた💪
そう感じませんか?
昨日のオーディション前、最後のレッスンでの演奏は、お世辞抜きに
満点を超えた
素晴らしい出来栄えでした。何より
弾いている、弾けることへの幸せ✨が、音のあちらこちらに満ち満ちていたことに心が震えた則子先生です。
聴く側の感性によって、受け取れるものはそれぞれだから、それらをコントロールすることはできないし、結果に一喜一憂する必要なんて全くありません。
RちゃんはRちゃんの信じる最高を、ただ純粋に極めればいい
なぜなら、今のRちゃんの演奏は、人から評価を下されるなんて次元をはるかに飛び越え、高く突き抜けているからです。
Rちゃん、明日は則子先生も、そばに一緒にいるからね💝
いつものあなたらしく、思いっきり明るくはじけてください。そして
胸を張って、今のあなたの音を、今のあなたにしか出せない音を、堂々と奏でてください。
どこよりも手厚く、きめ細やかなピアノ指導で、シンガポール在住日本人ご家族との信頼の絆を築いて33年。
頑張ることを楽しむ心を育てる
当ピアノ教室のレッスンは、ワンランク上の心と音楽を学ぶレッスンです。
ピアノを学ぶことを通して、これからの時代を生きるために必要な「人間力」を育てます。
当ピアノ教室は、300人以上の生徒さんたちを育て上げた経験を持つ、シンガポールで一番長い指導歴の日本人のピアノの先生が主宰している出張専門のピアノ教室です。
1992年来星。シンガポールPR(永住権)保有者。
指導方針