こんにちは。
シンガポールの出張専門ピアノ教室
fairy wish creation
講師の 塚越 則子 です。
今日は振り返り投稿になります。実は
3月の一時帰国のときに、こんな出来事がありました。
歩行に杖が必要な目上の方と、ある名の通ったメーカーの直営店(フラッグショップ)を訪れたときのことです。
2階に用事があったので、目の前にあったエスカレーターを使って上に上がりました。
下りエスカレーターは、足が不自由な方にとってはとても怖いもの。
バランスを崩したら転倒してしまいますからね。
「できれば、降りるときはエレベーターを使いたい」
そう所望されたため、私は即座に同意し、そばにいた店員の方に尋ねました。
「エレベーターはありますか?」
すると、返ってきたのは
「どこに行くんですか?」
という、怪訝な表情とともに発せられた一言。
事情を伝え、「下に降ります」と答えると、
「エスカレーターを使ってください」
と、なぜか不機嫌そう。
その表情から、状況が、まったく伝わっていないことがわかりました。
足の不自由な方は、上りのエスカレーターは大丈夫でも、下りは怖いことがあるのです。
それが、当事者にとってどれほど切実なことか。
結局、このビルにはエレベーターは設置されておらず、
一度外に出て、隣のビルへ移動しなければならないとのことでした。
新築ですが、建物の構造自体がバリアフリーではないんですね。
緊急時は、どうやって避難するのでしょう?
売り場スタッフは、万が一に備えた研修を受けているのでしょうか??
エレベーターへのアクセスの説明も、どこか投げやりに感じる対応で、伝えるだけ伝えると、すっとその場を立ち去っていかれ
正直、唖然としてしまいました。
「相手の立場を想像する」という、サービスの基本とも言える意識そのものが、全く感じられなかったからです。
残念…
ただ、その一言に尽きます。
けれど同時に、これは
我が身を振り返る大切な機会にもなりました。
たとえば、日常の中にある何気ない行動。
エスカレーターで横をすり抜ける人の動きひとつでも
メニエール病など、めまいを伴う方にとっては、それだけで平衡感覚を失い、倒れそうになるほどの恐怖や不快感につながることがあるそうです。
自分にとっては当たり前のことが、
誰かにとっては大きな負担になることがある。
私たちは、日頃、それをどれだけ想像できているでしょうか。
ピアノのレッスンも、まったく同じです。
目の前の生徒さんが「できない」とき、そこには
「できない理由」
が必ずあります。
練習の量、気持ちの状態、その日の出来事の影響などなど。
見えない背景をくみ取れるかどうかで、
指導の質も、成長の度合いも未来の景色も大きく変わっていきます。
だからこそ私は、目先の
“できる・できない”だけで実力を判断するのではなく
その子の内側にある声に耳を澄ませることに意識を向けるように努めています。
相手の立場に立つこと。
想像すること。
そして、寄り添うこと。
それは特別なスキルではなく、
人として、そして教育者としての「土台」であると考えます。
どんなに時代が変わっても、
この姿勢だけは、決して失ってはいけない
そう、改めて強く感じた出来事でもありました。

どこよりも手厚く、きめ細やかなピアノ指導で、シンガポール在住日本人ご家族との信頼の絆を築いて34年。
頑張ることを楽しむ心を育てる
当ピアノ教室のレッスンは、ワンランク上の心と音楽を学ぶレッスンです。
ピアノを学ぶことを通して、これからの時代を生きるために必要な「人間力」を育てます。
当ピアノ教室は、300人以上の生徒さんたちを育て上げた経験を持つ、シンガポールで一番長い指導歴の日本人のピアノの先生が主宰している出張専門のピアノ教室です。





