こんにちは。
シンガポールの出張ピアノ教室
fairy wish creation
講師の塚越則子です。
今日は、「無形商材」についてのお話。ちょっと聞き慣れない言葉かもしれませんが
ピアノの先生も、これらに含まれます。
ピアノの音は、形を持ちません。
触れることができない
だからこそ、そこに込められた想いの深さが、そのまま伝わります。
そして一方で、目に見えず、形がないからこそ、その価値を見落としてしまったり、軽く扱う人がいるのも事実です。
専門知識を必要とする情報に関しても同じです。
技術も情報も、その仕事に就くために多くの時間や手間や経費をかけて習得したものなのですが
世間には「音楽のことに詳しくて、よく知ってるんだから、ちょっとくらい、なんてことないでしょ」
とばかり、サラッと軽く情報を求めたり、助けを乞うことに抵抗がない人がいるのも事実。
まるで、オススメのレストランを尋ねるみたいに…
でもね、それって、理由がどうであれ、とても失礼なことなんですよ。
知識として知っておくとよいと思います。
これからお話しするのは、極めて極端な例ですが…
無断流用という出来事から学んだこと。
少し前のこと。
私が発表会のために生徒さんに特別にアレンジしたオリジナル音源が、別のピアノ教室の発表会で無断で使用されていたことがありました。
最初は信じられない気持ちで、唖然とするばかりでした。
でも時間が経つにつれ
「教育の現場で著作権意識が十分に根づいていないのかもしれない」
という仮説に至りました。
厳しい言い方になりますが、そのかたは音楽家としてのプロ意識が低く、また指導者としても未熟であり、経験が圧倒的に不足しているのでしょう。
「心を受け継ぐ」ことと「無断で他人の作品を、そのまま流用して使う」ことは、まるで次元が違います。
作り手への敬意があって初めて、芸術は美しく循環し、成熟度を増していくのではないでしょうか。
音楽教育の最終ゴールは「心を育てる」こと。
ピアノを教える仕事は、音の出し方、弾き方、楽譜の読み方を教えることにとどまりません。
目には見えない「創る」という行為への敬意を育て、また、次の世代に伝えていく側面もあると私は思っています。
◆指導法の組み立て
◆テキスト、教具の選別、活用法
◆演奏表現などの「色付け」
◆曲のアレンジ
◆発表会等のイベントの立案、構成、演出。
それらはすべて無形の創造的労働であり、教育者として、また、アーティストとしての思想や哲学が最も色濃く表れる部分です。
当ピアノ教室は、講師の長年の経験を活かし、他を圧倒する、シンガポールで一番「贅沢な音楽体験」を提供していると自負しています。
それは、私のこれまで費やした時間と努力と
情熱の結晶に他なりません。
「見えない努力」を大切にできる社会へ。
目には見えない努力を認め合うこと。
創造に宿る時間や想いを軽んじないこと。
それは、音楽だけでなく、すべての仕事や人間関係にもつながる普遍的な価値観ではないでしょうか。
音楽を通して、そんな「見えないものを大切にする力」を、一人一人が自然に身につけてくれることを願っています。
ちなみに
先日開催した、シンガポール初の参加型音楽イベント
🎶みんなでリコーダーを吹こう
🎶みんなで合奏をしよう
その、参加者限定公開YouTubeの概要欄には、こんな但し書きを入れて作成しています😊

“創る”ことの尊さを伝えるのは、指導者の責任のひとつ。
音楽が「心を育てる力」であり続けるように、今日もレッスンの現場から発信を続けていきます。それにしても….
楽しかったですね✨


在星日本人として業界をリードし続け35年―
〜シンガポール最長指導歴×出張ピアノレッスンのパイオニア〜
fairy wish creation は、上質の学びを求めるご家庭のための、挑戦と成長のピアノ教室です。
どこよりも手厚く、きめ細やかなピアノ指導で
シンガポール在住日本人ご家族たちと、音楽を通して信頼の絆を築き上げてきました。
頑張ることを楽しむ心を育てる
当ピアノ教室のレッスンは、ワンランク上の心と音楽を学ぶレッスンです。



ピアノを学ぶことを通して、これからの時代を生きるために必要な「人間力」を育てます。
fairy wish creation は、300人以上の生徒さんたちを育て上げた経験を持つ、シンガポールで一番長い指導歴の日本人のピアノの先生が主宰している出張専門のピアノ教室です。





