こんにちは。
シンガポールの出張ピアノ教室
fairy wish creation 講師の
塚越 則子(つかごし のりこ)です。
昨日、大人レッスンの生徒さんNさんが、レッスン終了後、こんなエピソードを話してくださいました。
最近、娘は私の膝に座って、私のピアノ演奏を聴くのがお気に入りなんです。
娘さんのYちゃんは現在1歳3ヶ月。
Nさんが当ピアノ教室にご入会されたとき、Yちゃんはまだ、お腹の中でした。
高校受験直前までピアノを習っていたNさんのレッスンは、ゆるやかに復習からスタートし、ブルグミュラー、ソナチネを経て、現在はベートーヴェンの「悲愴」第一楽章と、魔女の宅急便の挿入曲「風の丘」(オリジナルバージョン)を練習中です。
Yちゃんは、すでに曲の好みがしっかりと芽生えているようで
好きな曲はじっと静かに聴き入り
好きではない曲は、鍵盤を叩いて
意思表示をするそうです。
すごいと思いませんか?
ちゃんと聞き分けているのですね。
Nさんによると、Yちゃんは、ゆっくりしたワルツなどの曲よりも、左手に動きのある、速いテンポの曲が好みだそうで、目下のお気に入りは
エリーゼのために
1歳3ヶ月にして、この感性の鋭さに思わず脱帽です。
Nさんからは、こんな嬉しいお言葉も頂戴しましたよ。
胎教の甲斐がありました。
日に日に迫り出してくるお腹で、手元もうまく見えなかったと思うのですが、毎回上手にバランスをとりながら、「エリーゼのために」のクロスハンドやクロマティックスケールをこなしていたNさんの姿が思い出されます。
Yちゃんはあの時の演奏にも、じっと耳を済ませていたのですね。
3歳くらいになったら個人レッスンをお願いします。
Nさんは、ご自身が個人レッスンから始めて、一対一で、最初から基礎をみっちりと指導していただき、ありがたかったと感じているご経験から、Yちゃんにも最初から「ひとりでピアノを習わせよう」と考えておられるそうです。私はすぐに賛成しました。
個人がいいか、グループがいいかは、お子さんの性格や適性、能力が大きく左右するので、ご家族の意向だけで決めてしまうのは正直もったいないですよ。
ちなみに、もうすぐ5歳になるYちゃんのお兄ちゃんは、レッスンのご希望をいただいた数ヶ月前《一対一よりもグループがいまの段階では適している》と判断したので、Nさんにお伝えしたところ、期が熟すまでの限定で、通いの日系音楽教室でリトミックを受講する決断をされました。
我が子にピアノをいつ、どんな形で始めさせるかは慎重に見極める必要がありますが、ポイントの例をカンタンに挙げると、Yちゃんのように
◆お子さん自身に”音楽の耳”のベースがあり(静かに落ち着いて音楽を聞くことができることなど)
◆お家の方が「ピアノレッスンとはどういうものか」の知識があり
◆芸術を学ぶことへの心構えが整い
◆レッスンのために最適な環境が用意できるのであれば
年齢にこだわらず、最初から個人レッスンを開始し、ピアノレッスンの王道を歩むのが1番だというのが、プロとしての私の考えです。
リトミックは、遊びを通して音楽に親しむ心を育むことが目的のレッスンですので、ピアノの演奏技術についての指導を期待するのは的外れですよ。
3歳さんといえども、一人でできることはたくさんあり、もう赤ちゃんではありませんね。
当ピアノ教室のレッスンは、一人一人の成長に寄り添いながら、無理なくリトルピアニストとしての自覚を促して、才能を引き出していくレッスンです。
頑張ることを楽しむ心を育てる
当ピアノ教室のレッスンは、新時代にふさわしい、ワンランク上の心と音楽を学ぶレッスンです。
ピアノを学ぶことを通して、これからの時代を生きるために必要な「人間力」を育てます。