こんにちは。
シンガポールの出張ピアノ教室
fairy wish creation 講師の
塚越 則子(つかごし のりこ)です。
今日は、Z世代に関する話題です。
「Z世代」とは、1990年代後半〜2010年生まれの、2022年現在からみて、10代から20代前半の若者のことを指す言葉です。
当ピアノ教室にも、多感なお年頃の「Z世代」の生徒さんたちが何人かおられます。
デジタル技術が普及し、インターネットが広まっている時代に生まれた「Z世代」は、デジタルをうまく使いこなすことも特徴のひとつで「デジタルネイティブ」と呼ばれることもあります。
「Z世代」は、ドラマでも何でも倍速視聴もしくは跳ばし見している人が多いのだそうです。
Netflixなどの動画配信、YouTubeやインスタ、TikTokなど、膨大な量の動画を毎日の限られた時間で消化するためには、どこかを削らないと、物理的に無理なのでしょうね。
TikTokには、当ピアノ教室の卒業生もいますよ!
ドラマを録画して途中のCMを飛ばして観ていた一世代前の人たちと同じように、「Z世代」はドラマの本編でも、途中のおもしろくないと思うシーンは、容赦なく跳ばしてしまうのだとか。
「起承転結なんてものにつきあっている時間はありませーん」
といったところなのでしょうか?
タイムパフォーマンスを重視する傾向は番組だけにとどまりません。音楽もそうです。最近の曲は、イントロが短くないと、若い世代に、なかなか受け入れられないという話を聞きました。これは世界的な傾向です。
80年代はヒット曲のイントロ部分は平均約20秒でしたが、現在は約5秒になっているという統計結果には、正直驚きを隠せません。
30年間で、ポップスの曲のイントロは短縮、聴き手も早送り傾向
YOASOBIの曲にしても、イントロなしで、いきなり歌ですよね?
そういえば、J-POPのヒットメーカーとして長年活躍している、高校時代の同級生が最近発表したボカロ曲の新譜も、2カウンツのバンプ(※)のあと、すぐにメロディインしていました。
※バンプとは、シンプルなリズム・パターンを主体として構成された部分およびその演奏を指す音楽用語です。
「イントロも歌の一部だよ」と説明しても、「Z世代」には通じないのかな???
これも時代の流れといってしまえばそれまでですが、イントロ当てクイズが得意だった私としては、一抹の寂しさを感じずにはいられませんが、実際のところはどうなのでしょう。
当ピアノ教室の《出張レッスン現場のZ世代》に目を向けてみましょう。
当ピアノ教室のリトルピアニストたちの憧れの存在、11歳のKちゃん(年末に12歳)は、現在、新しいオリジナル曲を作成中です。
昨年の夏は、成田-ホノルル間を結ぶ、ANAの定期運行便【FLYING HONU】をテーマにした、爽やかな曲を書き下ろしました。
【特別編】シンガポールの出張ピアノ教室から世界に発信/オリジナル曲に願いを託す10歳の演奏動画♬
2022年の今年は、発表会で初めての弾き語りオリジナル曲を披露すべく、アイデアを練っています。
新作のオリジナルのイントロは4小節の予定。
奇しくも時代にピッタリとマッチしたサイズです。
和音の進行には、add 9やsus4など、少し切なく甘い響きを含ませました。これも最近のトレンドですね。
歌詞は、まだレッスンで聴かせてもらっていないのですが、キーワードは、すでに決まっているのだそうです。どんな言葉が散りばめられているのか、とても興味深いところ。
Kちゃんの作るオリジナル曲を初めて聴いた時、斬新な音の選び方をしているなぁと感心しました。例えば4度の音程の動きとか。リズムも変則的だったりします。
しかし、これらは、J-POPのみならず海外のヒットチャートを賑わしている曲でも、最近好んで用いられている技法なので、Kちゃんにとっては「耳馴染みのある音の動き」の一つなのでしょう。なかなか興味深いです。
毎回のレッスンのたびに少しずつ書き足されていくフレーズに、これからの未来を担う瑞々しい感性をじかに感じて、新鮮な喜びを味わっている則子せんせーです。
仕上がりが楽しみ♬
頑張ることを楽しむ心を育てる
当ピアノ教室のレッスンは、新時代にふさわしい、ワンランク上の心と音楽を学ぶレッスンです。
ピアノを学ぶことを通して、これからの時代を生きるために必要な「人間力」を育てます。
当ピアノ教室は、シンガポールで最も長い指導歴を持つ日本人のピアノの先生が主宰している出張専門のピアノ教室です。
1992年来星。シンガポールPR(永住権)保有者。