こんにちは。
シンガポールの出張専門ピアノ教室
fairy wish creation
講師の塚越 則子(つかごし のりこ)です。
今日は、少し辛口のお話です。
35年以上、ピアノ指導を通じて子どもたちの成長を見続けてきた私だからこそ、今、保護者の皆さまにお伝えしたいことがあります。
それは、
「情報を活用できる人」と「情報に振り回される人」の違いについて
です。
現代は、スマートフォンを開けば、子育て、教育、習い事、勉強法、才能の伸ばし方……ありとあらゆる情報を瞬時に検索できる、とても便利な時代です。
けれど同時に、私は少し心配になることがあります。
情報が多すぎることで、
「自分で考えること」を忘れてしまっている大人が増えているように感じるからです。
では、情報を活用できる人と、情報に振り回される人には、どんな違いがあるのでしょうか。
情報を活用できる人
情報に触れたときに、
「これは自分に必要?」
「本当に正しい?」
「自分の場合はどうだろう?」
「じゃあ、どう行動する?」
と、一度自分の頭で考え、整理し、判断します。
たとえば、
「この勉強法が一番効果的!」
という情報を見ても、すぐに飛びつかず
「なるほど。でも、うちの子にも合うのかな?」
と考えて、必要なら試す。
つまり、
情報 → 考える → 選ぶ → 行動する
という順番です。
情報に振り回される人
情報を見た瞬間に、
「えっ、そうなの?」
「じゃあ私もやらなきゃ!」
「みんなやってるんだ!」
と、焦って、即座に反応してしまいます。
そして次の情報に触れた途端
「あれ?こっちのほうがいいの?」
と、また方向転換。
SNSで「これが正解」と言われればそれを信じ、
別の人が「いや、こっちが正解」と言えば、またそちらへ。
つまり、
情報 → 反応する → また情報 → また反応する
となってしまいます。
その根底にあるのは
「人に負けたくない」
「先を越されたくない」
「損したくない」
といった「恐れ」。心理学によると
自己肯定感の低さが影響しているといいます。
情報を活用できるか、振り回されるか。決定的な違いは「判断の軸」
情報を活用できる人は、
情報よりも、自分の目的や価値観が上にあるのが特徴です。
「私は何をしたいのか」
「何を大切にしたいのか」
「今の自分に本当に必要なのか」
という軸が、明確にある。
反対に、情報に振り回される人は、
情報のほうが自分より上にある。
だから、状況が変わるたびに、自分の考えや主張までコロコロ変わってしまい、軽いパニックに陥った結果、その場の思いつきで、衝動的に大きな判断をしたり、行動に一貫性や計画性が伴いません。
たとえば、こんな場合です。
「ピアノを習うと頭が良くなる」という情報を見たとします。
☑️ 振り回される人
「頭が良くなるなら、うちの子もピアノを習わせなきゃ!」
✅ 活用できる人
「そういう研究があるんだ。
でも、うちの子にとってピアノを習う意味は何だろう?」
と考える。そして、
「音楽を楽しんでほしい」
「継続する力を身につけてほしい」
「自分で考えて表現できる子になってほしい」
など、家庭の教育目的に照らし合せてイメージし、判断する。
つまり、
情報を活用できる人は、情報を「材料」の一つとして活用する。
情報に振り回される人は、情報を「答え」にして従ってしまう。
この違いです。
そして、情報があふれている今の時代ほど大切なのは、
「たくさん知っていること」ではなく、
「何を選ぶかを自分自身の判断で決められること」
なのです。
教育に必要なのは、「正解を拾い集めること」ではありません。
「先生が言ったからやる」
ではありません。
なぜそうするのか。
どうしたらもっと良くなるのか。
今の自分たちには何が足りないのか。
自分で納得できるまで考えて、わからければ尋ねて、調べて、試して、失敗して、また考えて、試して……。
それらの経験から得たものが、すべて学びであり、伸びゆくために必要な原動力となります。
誰にでも当てはまる正解や、誰にでも通用する近道などありません。
それらの「お得な話」を追い求めている限り「おけいこごとジプシー」のループは回り続け、大事なものを取りこぼしてしまうことにもなりかねません。
子どもの成長はあっという間ですからね。
だから私は、保護者の皆さまにもお願いしたいのです。
どうか、
「誰かが言っていたから」
「書いてあったから」
といった情報を、ストレートに盲信したり、教育の判断基準にしないでください。
SNSで話題になっているから。
有名な人がそう言っているから。
仲良しのお子さんがやっているから。
「みんなやっています」と言われたから。
それらの情報に触れ、気持ちが揺らいでしまうことには、ひときわ注意が必要です。
子どもには、一人ひとり個性や適性があります。
成長のスピードも違います。
得意なことも、苦手なことも違います。
だからこそ、
「我が子にとってはどうなのか?」
と、一度立ち止まって、じっくりと、冷静に考えて、決めてほしいのです。
これは、習い事に限った話ではありません。
これからの時代を生きていく子どもたちにとって、
情報を見極め、自分で考え、自分で選び、自分の責任で行動する力
は、ますます重要になっていくでしょう。
則子先生がピアノを通して育てたいもの
私は、ピアノを通して、単に「曲が弾ける子」を育てたいわけではありません。
自分で考えられる子。
簡単に答えを求めず、自分なりの答えを探せる子。
うまくいかないときにも、そこで諦めず、もう一度、気持ちを立て直し、挑戦できる子。
そして、周りの情報に流されるのではなく、
自分自身の軸を持って、堂々と胸を張って人生を歩いていける人。
そんな人に育ってほしいと願っています。
少し厳しいことを書きました。
でも、子どもたちの未来を本気で考えているからこそ、私は、指導のプロとして、耳当たりのいいことだけをお伝えするつもりはありません。
子どもたちには、これから先、私たちが想像する以上にたくさんの情報が押し寄せてきます。
そのとき、
「誰かが言ったから」
「書いてあったから」
ではなく、
「私はこう考える」
と、毅然と主張できる人になってほしい。
自分で考え、選び、決める。
そして、自分で決めたことに責任を持って、一歩ずつ、自分の足で進んでいく。
情報に流されるのではなく、自分で考え、自分で選び、自分の人生を自分の足で歩いていける人に。
当ピアノ教室では、ピアノを通して、そんな力を育ててまいります。

どこよりも手厚く、きめ細やかなピアノ指導で、シンガポール在住日本人ご家族との信頼の絆を築いて35年。
頑張ることを楽しむ心を育てる
当ピアノ教室のレッスンは、ワンランク上の心と音楽を学ぶレッスンです。
ピアノを学ぶことを通して、これからの時代を生きるために必要な「人間力」を育てます。
当ピアノ教室は、300人以上の生徒さんたちを育て上げた経験を持つ、シンガポールで一番長い指導歴の日本人のピアノの先生が主宰している出張専門のピアノ教室です。





