こんにちは。
シンガポールの出張ピアノ教室
fairy wish creation
講師の塚越 則子です。
先日のレッスンで、Eちゃん(5歳)が音符になりました!
当ピアノ教室の幼児さんのレッスンで、この光景はすっかりお馴染みです。
「4分音符」の「ド」なったわたし。
どうですか?
なかなかうまくできているでしょう?
自分の身体を使って音符の形を表現してみると、ひとつひとつの音の特徴がよく理解できるんですね。
音に対して親近感も湧くようです。
音符に興味を持つことが、将来譜読みを得意になる第一歩だと、則子先生は長年の経験から学んでおり
どうしたら、苦手意識を作らず、譜読みに積極的に取り組むことができるか
いつも研究を重ね、アイデアを練っています。
幼児さんの導入期レッスンは、土台づくりの大切な時期です。
こちらの働きかけひとつで成長曲線は大きく変わってくるので責任は重大なのです。
実は、この「音符になってみよう」を思いついたのは、今からさかのぼること5年前。2020年のコロナ禍の真っ只中。
シンガポール中のピアノ教室が軒並み休講を余儀なくされた中で
当ピアノ教室が、オンラインレッスンに全てのレッスンを切り替えて続行したときでした。
シンガポールでは感染の波が高まるたびに厳格な外出制限「サーキットブレイカー」が発令されていました。
いよいよ何かしないと逃げ切れないのかな…とばかり腰を上げ
追従してオンラインに着手するお教室もチラホラ出始めたものの、蓋を開けてみると、シンガポールのピアノ教室業界で
制限強化→オンライン
の流れが浸透するまでには、実に1年半ほどの長い期間を要しました。
冷静に様子を伺っていたのでしょうね。
私には、最初から周りを見てという発想は全くありませんでした…💦
他の人は関係ないですもの。
とにかく立ち上がるしかないじゃないですか!
うまくいくかなんて誰にもわからないけれど
こんな未曾有の危機こそ音楽の力を率先して示すことが、シンガポールで一番長くピアノを教えている日本人の私に課された使命とさえ感じ、燃えました🔥
どうにかしなきゃ!
何が私に出来るだろう?
とにかく頭の中は、そんな思いでいっぱいだったのです。
ご存知ない方もおられるかもしれないので、ここで改めてお伝えします。
新型コロナ肺炎によるパンデミックが世界を揺るがし始める兆しが出始めた当初から一回も休講せずにレッスンを継続し、子どもたちの学びの場を守り抜いたのは、シンガポールで唯一
当ピアノ教室だけ
です。
とはいっても
決して胸を張って偉そうには言えません。なぜなら
舞台裏を明かすと…
このアイデアを思いついた理由は、そもそも単純に
子どもたちになんとかして
思いっきり笑ってほしかったから。
大袈裟に聞こえるかもしれませんが、当時は毎日が孤独な戦いの連続でした。
みなさんも、それぞれの持ち場で、それぞれの不安を抱えていたのではないでしょうか。
オンラインレッスンは、対面の何倍もの体力を使わなくてはなりません。
限られた画面の中ですから、出来るだけ身振り手振りを使ってダイナミックなアクションをしないと、全く伝わらないんです。
何が?
体温です。
オンラインレッスンを終え、zoomミーティング終了の文字をクリックした瞬間に
急にあたりがしーんと静まり返り
自分がどれだけ大声で、叫ぶようにしてパソコン画面に話しかけていたのかを実感して、放心状態になることが、たびたびありました。
気がついたら涙が流れていたこともあります。
でもね
あの時の経験があるから、日常のありがたみが、余計に骨身にしみるんです。
あのとき、シンガポールのピアノ講師として、誰よりも早く行動し、誰よりも多く試行錯誤したからこそ、誰よりも多くの多くの知識を得ることができ、さらに一歩リードできたと自負しています。
オンラインレッスンについての知識は全て、レッスンの合間に独学でネットから学びました。
音楽の仕事しかしたことがなく、デスクワークやオフィス勤めの経験のない私は、パソコン周りのことが、元来あまり得意ではありません。
深夜までかかり、時間をかけて作成した資料が操作ミスで一瞬にして消去されたことも1度や2度ではなく
同じ手順でやっているはずなのに目指す画面に、どうしても到達できないこともありましたが
中途半端なやり方だけは、どうしてもイヤでした。
サーバーが混み合い、ネット回線が切れてしまって、レッスンの途中からLINEのビデオに切り替えて、強行に続行したことも数回ありました。
そんなこんなでハプニングは尽きませんでしたが
いいことも、そうでないことも全てが学びであり、全ては最終的に自分のこやしになるのだなぁと、いま、しみじみと実感しています。
話が一気に飛びましたが…
最近弟くんが誕生したEちゃんは、レッスンの後に私の膝に乗ってきたり、身体をすり寄せたりと甘えてくることが増えました。
そんな仕草も、たまらなくかわいいです。
きっと今だけ。あと何年かしたら、急にお姉ちゃまになるのでしょうね。
ピアノがだいすき
その純粋な想いに全力で応えます❤️
頑張ることを楽しむ心を育てる
当ピアノ教室のレッスンは、ワンランク上の心と音楽を学ぶレッスンです。
ピアノを学ぶことを通して、これからの時代を生きるために必要な「人間力」を育てます。
当ピアノ教室は、300人以上の生徒さんたちを育て上げた経験を持つ、シンガポールで一番長い指導歴の日本人のピアノの先生が主宰している出張専門のピアノ教室です。
1992年来星。シンガポールPR(永住権)保有者。
指導方針