こんにちは。
シンガポールの出張ピアノ教室
fairy wish creation
講師の塚越 則子です。
今日は、昨日の投稿の続編です。
昨日の投稿はこちら。
日本人会のお箏同好会の定期演奏会に行ってきました。
時系列が前後しますが、おとといの日曜日の午後、日本人会で行われた、お箏の同好会の定期演奏会に行ってまいりました。
当ピアノ教室の大人レッスン生である、Oさんが同好会のメンバーのお一人で、お誘いを受けたからです。
見どころなどを教えてくださっていたので、あらかじめ予習をして臨みましたよ。
同好会メンバーには師範も何名か名を連ねているそうです。どの演奏も大変素晴らしく、感銘を受けましたが、中でも、箏を題材にした人気アニメ「この音とまれ」のテーマ曲「天泣」は圧巻でした。
“天泣”は晴れているのにぱらぱらと降る雨というさまを現すのだといいます。
“泣”が入っていますのでネガティブに捉えがちですが、青空なわけですから嬉し泣きのようなニュアンスでしょうか。
なかなか風情があると思いませんか。
雅という言葉が、真っ先に頭に浮かびました。
尺八とのコラボも素晴らしかったです。
シンガポール人男性2人の奏者は、尺八の音に魅せられ、演奏を極めたいと腕を磨き、師範まで登り詰めたのだそうです。
何気ない所作などから、おそらく昔ながらの日本の文化や風習について、私たち日本人以上に興味や知識をお持ちなのだとお見受けしました。
今回、せっかくなのでお箏について、少し調べてみました。
お箏の弦は、全部で13本あり
低音から順番に「一、二、三、四、五、六、七、八、九、十、斗(と)、為(い)、巾(きん)」と呼ばれています。
演奏者側から見て楽器の向こう側に向かって数えます。
昔は、それぞれ「仁(じん)、智(ち)、礼、義(ぎ)、信、文、武(ぶ)、翡(ひ)、闌(らん)、商、斗、為、巾」という漢字が当てられていましたが
いまは、この中の、斗・為・巾だけを残して使っており、他の弦は漢数字があてられています。
【弦名の由来】
雅楽師の狛近真(こまのちかざね)著による「教訓抄」の中にある教え。
「教訓抄」とは 1233年、雅楽の三大楽書の中のひとつで最古のもの。
13本の弦には、それぞれこんな意味があります。
<仁>思いやりと
<智>才智をもって
<礼>人を敬い
<義>道理を守って
<信>人を欺かず
<文>書物を尊び
<武>健気に生きれば
<斐>その行動の利き目は
<蘭>香り高い賢人となり
<商>音楽に勤しめば
<斗>人の器も大きくなり
<為>成すことが出来る
<巾>そして勢力もふくらむ
なんとも深いです。
ところでみなさんは、ピアノの弦は全部で何本あるかご存知ですか?
ピアノの弦の数は、モデルによって若干異なりますが、正解は約230本です。
鍵盤の数は88鍵ですが、弦の数は鍵盤の約3倍あるのですね。
こんなに数が多いとお箏のようにはいきませんが
奏でるときは、それなりの心持ちというが慎みを持ちたいものです。
根底に流れる精神は、お箏もピアノも同じかもしれないと感じた則子先生です。
今回、Oさんのご尽力により、同好会の部長様ともお目通しが叶いました。
将来、お箏とピアノのコラボイベントも開催できたらいいなと思い、アイデアをあたためています。
◆おまけ◆
久しぶりに訪れたホーランドビレッジにて。
頑張ることを楽しむ心を育てる
当ピアノ教室のレッスンは、ワンランク上の心と音楽を学ぶレッスンです。
ピアノを学ぶことを通して、これからの時代を生きるために必要な「人間力」を育てます。
当ピアノ教室は、300人以上の生徒さんたちを育て上げた経験を持つ、シンガポールで一番長い指導歴の日本人のピアノの先生が主宰している出張専門のピアノ教室です。
1992年来星。シンガポールPR(永住権)保有者。
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