こんにちは。
シンガポールの出張ピアノ教室
fairy wish creation 講師の
塚越 則子(つかごし のりこ)です。
今日は、ピアノの上に時々出現する「ヘビさん」についてのお話です。
みなさんは、【まむし指】という言葉を聞いたことがありますか?
まむし指 とは、ピアノを弾いた時に指の関節が凹んでしまう状態です。
主に第一関節が凹む事が多いです。
この形でピアノを弾き続けると、のちのち様々な弊害が生まれてしまうので、見つけたら、初期の段階で、なるべく早めに手を打ち、直すための具体的な策を講じる。
これは、ピアノの先生の大切な役目の一つでもあります。
お指のヘビさんは、本物のヘビさんと違って、放っておいて勝手にどこかへ去ってくれる可能性はほぼなく、ずっと居座ってしまうからです。怖いですねー
クセになってしまっては大変!
手の骨が発達していないうちの幼児期のレッスンで、適切な指導を受けることなく、そのまま放置しておくと、その後のピアノの上達に大きな影響がでてしまいますよ。
どうして「まむし指」になってしまうのでしょうか?
原因は、指の力が弱いから。
特に幼児は、指がまだ出来上がっていませんし、指の長さも短いため、ピアノを弾くと第一関節で支える事が難しく、第二関節で支えようとした結果指が広がり、第一関節が外に出なくなる状態になりやすいです。
幼児でなくても、指の力が弱い方に「まむし指」が見られることもありますが
「よい弾き方」をするには、よいフォームが不可欠です。
ここで申し上げる「よい弾き方」とは
音楽的にピアノを演奏するために無理のない弾き方のことです。
ピアノ弾きにとって「まむし指」は致命傷といってもよいくらい必ずなおさなくてはならない、実にめんどうな 指の使い方における「よくないクセ」です。
ごくシンプルな単旋律さえ弾くのが本当に、たいへんになってしまう形です。
見ていてたいへん痛々しく感じられてしまう形でもあります。
難易度の高い曲は、思いのほか、指の力を必要とします。一つの手で4つも5つも和音で音を出す場合、指だけの力で弾ききるのは到底無理です。
腕の重みや、肩、背中の筋肉、身体全体を使って「指先に力を乗せて」弾かなくてはなりません。
このとき、指がまむし指になっていたり、関節の使い方に無理があると、力を効率的に伝えることができません。
手の形や関節の柔らかさなどは、個人差があるため、楽器を演奏するためには、その人にとって一番無理のない形を探すことが大事ですが
ピアノの場合、無理がない、ということは勿論大事ですが、指先に力を効率良く伝えるということも重要なポイントになるのです。
当ピアノ教室では、導入期の段階から、美しい指のフォームを意識した様々な工夫をレッスンに取り入れながら「おゆびのかたち」を常に気を付ける習慣作りをしています。
きれいなおゆびのかたちで弾けているかな?
生徒さんたちは、レッスンを続けていくうちに、「きれいなおゆびのかたち」を自分で確認することができる力が身につくようになります。
昨日のレッスンで、初めて左手の重音に挑戦した5歳のMちゃん。
普段の生活の中で、親指と小指だけで支える動きというのは、まだ経験したことがないはず。早速弾いてもらうと
親指の関節が内側に入っていました。
一生懸命に力を入れて音を伸ばそうとしているのがわかりますか?
さぁ、早速トレーニング開始!
手を添えて、ちょっぴりお手伝いをしながら、目の前で「おゆびをカックンとさせてね」と形を見せると、じっと食い入るように見つめていたMちゃん。
見る見るうちにきれいに形が整いました。ご覧ください!
美しい指の形を完成させるには生徒さん、指導者ともに根気が必要ですが、諦めずに継続して行けば必ずできるようになるので心配いりません。
一緒に楽しみながら、コツコツ練習を積み重ねていきましょう♬
頑張ることを楽しむ心を育てる
当ピアノ教室のレッスンは、新時代にふさわしい、ワンランク上の心と音楽を学ぶレッスンです。
ピアノを学ぶことを通して、これからの時代を生きるために必要な「人間力」を育てます。
当ピアノ教室は、シンガポールで最も長い指導歴を持つ日本人のピアノの先生が主宰している出張専門のピアノ教室です。
1992年来星。シンガポールPR(永住権)保有者。