こんにちは。
シンガポールの出張ピアノ教室
fairy wish creation 講師の
塚越 則子(つかごし のりこ)です。
先週のレッスンで、5歳のMちゃんは、初めてのお留守番ピアノレッスンに挑戦しました。
いつも一緒にピアノを習っているお姉ちゃんのWちゃん(7歳)の、バレエの進級試験と、ピアノレッスンの時間がピッタリ重なっていたからです。
Mちゃんは3歳から当ピアノ教室で個人レッスンを始めて、もうすぐ丸2年。いつも1人でご機嫌にレッスンを受けることができています。
住み込みのヘルパーさんがいて、お留守番にも慣れているとのことでしたので、私も安心してMちゃんの初めての挑戦にGOサインです。
まだ、レッスンをはじめたばかりだったり、ヘルパーさんが在中していない場合、当ピアノ教室では、幼児の生徒さんとおうちで2人きりでのお留守番レッスンを安請け合いしないことにしています。理由は
万が一、身体に不調が起きたりしたときのことも考えているから
ピアノレッスンを楽しみにしてくれていて、則子せんせー、則子せんせーと慕ってくれていても、体調ばかりは自分の気持ちでコントロールできません。
子どもが急に具合が悪くなってしまったとき、大人が1人で対処するのと2人で対処するのとでは、まるで内容が違ってきます。
時には一刻を争うことだってあるかもしれません。手分けが必要なことだってあるかもしれないのです。
◆身体を激しく動かすわけじゃないし
◆おとなしく座ってピアノを弾いてるだけだし
◆いつも通り元気だし大丈夫
何を大げさな・・・
そう思われる方もおられるかも知れません。
しかし、子どもの身体はいつ、何時、どのように変化するか、誰にもわからないのです。
シンガポールで出張ピアノレッスンを始めて30年。
いままで、レッスンの最中、救急車を呼ぶようなことは幸いにも一度もありませんでしたが、レッスンの途中に生徒さんの具合が悪くなることなどは、わりとよくあることです。
子どもは何かに夢中になっていると、身体の不調に気が付かないことがよくあります。
ギリギリまで黙っていることもあります。
もし、出張ピアノレッスン中に緊急事態が発生したら、私は、次のレッスンをキャンセルしてでも、ママと一緒に、そのお子さんに付き添って状態が落ちつくまで見守ったり、病院に同行する覚悟を常に持っていますよ。
ピアノの先生といえど、お子さんの教育に携わるとは、大切な命を預けていただいていることと同等だと思っているからです。
慣れない異国の地で、英語で会話する
それだけでも緊張してドキドキするのに
我が子の一大事とあっては、冷静でいられるはずなどありません。
心細くて、どうしたらいいか混乱するママを1人置いて、その場を去り、次の場所に向かうことなど、私にはできません。
Mちゃんは、お留守番ピアノレッスンの始まりから、やる気をバッチリ証明して私をビックリさせました。
だけど、まだこれは序の口。
ママとはあらかじめメッセージでやりとりをしており、いつでも連絡が可能と伺っていたので、途中、LINE動画で【乱入】開始。
ママに観てもらおうね♬
と一声かけると、Mちゃんの表情が急にに輝きました。iphone に映し出されたママの顔にくっつくようにして頬を寄せた後、自慢の一曲を披露。
落ち着いて、とても上手に弾けました。わぁい!
リズム練習も100点!
初めてのお留守番ピアノレッスン、大成功です。
Mちゃん、おめでとう!
よくがんばったね。
レッスンを終え、ママにご一報を入れると、お姉ちゃんのWちゃんのバレエの進級試験も無事に終わったとのこと。ホッとひと安心しました。
レッスンの前にいただいたメッセージには、こんな内容が記してありました。
「バレエの試験は、2人でペアで踊る形式で、相手を見ると減点になるらしく、ピッタリ揃えられるか、娘はとても緊張していました」
ピアノの連弾は、相手の様子がわかるから合わせられるけど、今日のは相手を見れないから難しいんだよ〜
と言っていました」
「相手を信じて音楽に合わせるしかないですね」
ピアノの連弾とバレエは、相手を見ることができる、できないの違いはあるけれど、どちらも最終的には、相手を信じ、自分を信じてベストを尽くすことに変わりはありません。
今回のMちゃんの初めてのお留守番ピアノレッスンの成功は、Wちゃんの頑張りも多分に影響していたと思っています。
仲良し姉妹ですから、離れていても、気持ちは通じてるもんね♡
無意識のうちにお姉ちゃんの試験を、Mちゃんなりの形で援護していたことが、私にはよくわかりました。
バレエがんばってきてね!
わたしもピアノがんばる!
Wちゃん、Mちゃん姉妹がシンガポールで、それぞれ別の場所でお互いのハートを燃やす時間を過ごしているとき、2人のパパも遠く離れたフランスで、初めての挑戦に胸を高鳴らせていたようです。
さぁ、今日のレッスンでは、どんなお土産話が聞けるでしょう??
頑張ることを楽しむ心を育てる
当ピアノ教室のレッスンは、新時代にふさわしい、ワンランク上の心と音楽を学ぶレッスンです。
ピアノを学ぶことを通して、これからの時代を生きるために必要な「人間力」を育てます。
当ピアノ教室は、シンガポールで最も長い指導歴を持つ日本人のピアノの先生が主宰している出張専門のピアノ教室です。
1992年来星。シンガポールPR(永住権)保有者。
シンガポールは日本とピアノ教室の事情が異なり、法律により、講師の自宅でお教室を開講することは認められていません。
当ピアノ教室は、シンガポール政府の定めた法律を遵守した、講師が生徒さんのお宅に出向いてレッスンを行う、出張ピアノ教室です。