こんにちは。
シンガポールの出張ピアノ教室 fairy wish creation
講師の 塚越 則子です。
当ピアノ教室でピアノを習い始めて3年目のRちゃんがいま、発表会の曲の練習のときに最優先で取り組んでいる課題は
音のバランス
です。
みなさんは、ワルツの曲には独特の「リズムの乗り方」が存在していることをご存知ですか?
それを知らないまま弾いていると
音はあっているけど、なんだかしっくりこない
味気なく
表情にとぼしい演奏で終わってしまいます。
Rちゃんは、今年の発表会で「おねえさんらしい曲」に挑戦したい希望を叶え、ある有名なワルツを演奏します。
目標は
優雅で気品があり
美しく
華やかな演奏✨
せっかく大勢の方に演奏を聞いていただくのですから、自分史上最高の仕上がりを目指したいですよね?
ピアノを弾くときは、左右の音のバランスにも気を配らなくてはなりません。Rちゃんが練習しているワルツは
右手はメロディで主役
左手は、メロディを支えてあげる陰の立役者
の、ピアノ演奏の基本の形です。
そしてみなさん、気をつけることは、それだけではないのですよ。
他にも
◆スラーの流れ
◆強弱の変化
などを考えながら、リトルピアニストたちは自らの手で音楽を創り出していくのです。
ですから当然
すぐにはできるようになりません
思うように弾けるようになるには、それなりの努力と、それなりの時間が必要
だということを、本人も周りも、しっかりと自覚してはじめて、真のピアノレッスンが始まると言えるでしょう。
「楽しい」を全面に打ち出したキャッチコピーにはご用心。
これはピアノに限らず、水泳でもバレエでも同じです。
できないことができるようになる、その過程ではもちろん、失敗もあり、心の葛藤だってあります。
もういやだ、やめたい
そんなときだってあるでしょう。
どんなに好きで、どんなにのめり込んでいても。
それが普通です。
まだ幼いからと、周りの大人が初期動作を誤り、安易に「楽しさ」ばかりにフォーカスをして、レッスンに気持ちを向けさせようと「印象操作」をすると
成長のために必要不可欠な技術の習得の練習への耐性がいつまでも身につかず、プチスランプさえ致命的なダメージとなり、ひいては才能の目を摘んでしまう危険さえあります。
楽しいって言ったのに、ぜんぜんちがう、うそつき!
子どもの視点から見れば、そう思って、投げ出したくなるのは当然なんですよね。
ピアノを楽しく弾けるようになるには、むずかしいことだって、楽しくないことだってあるよ
「できないことは、どうしたらできるか則子せんせーにおしえてもらって練習しようね」
「ぜったいできるようになるから大丈夫だよ」
「ママも(パパも)いつも応援してる! 」
「いっしょにがんばっていこう」
そんなふうに言える親でありたいですね。
Rちゃんは、この3年のピアノレッスンを通して
最初はできなくても
何回も練習しているうちに
必ずできるようになる経験
を、たくさんしてきました。
演奏力もついたけれど、心の筋力だって目を見張るばかり。
新しいことや難しいことへの挑戦も、ちっともこわくありません。失敗しても何度もチャレンジしていくたくましさが身についたので
どんどん、よくなっています。
ぐんぐん、伸びています。
ワクワク、ドキドキは日に日に増していくばかり。
出会った頃の姿を回想しながら、改めて3年の歳月の重みを感じています。
どこよりも手厚く、きめ細やかなピアノ指導で、シンガポールの駐在員日本人ご家族との信頼の絆を築いて32年。
頑張ることを楽しむ心を育てる
当ピアノ教室のレッスンは、ワンランク上の心と音楽を学ぶレッスンです。
ピアノを学ぶことを通して、これからの時代を生きるために必要な「人間力」を育てます。
当ピアノ教室は、300人以上の生徒さんたちを育て上げた経験を持つ、シンガポールで一番長い指導歴の日本人のピアノの先生が主宰している出張専門のピアノ教室です。